自動で座布団
「オブジェクトのアウトライン」を適応すると、なぜか少しテキストが太ってしまうのですが、テキストをアウトライン化すれば問題ないようです。(クリックで拡大)




 「ざぶとん(座布団)」とは、古い時代のデザイナーなら「色ベタ・文字白抜き」「色ベタ・文字色抜きあわせ」「色ベタ・文字スミのせ」(この3つの違いがわかる人は相当のベテランデザイナーです。笑)などと言われていたもので、要するに「文字の下に座布団のような四角形を敷く」という意味です。その「ざぶとん」ですが、テキストの下に四角形のオブジェクトを敷くのが王道の方法ですが、それをアピアランスを使えば、テキスト量に合わせて自動的にざぶとんのサイズが変わるという、校正や修正対応に適したデータにできることを最近知りました。(もう知っていましたらゴメンナサイ。苦笑)

 ポイントは、「テキストを二重に重ね、下のテキストに長方形を適応し、そのままだとテキストの中心位置が上に少しずれるので、オブジェクトのアウトラインを適用することによって、その位置が常に中心になるように設定する」ということです。メリットは当然「テキストを打ち換えるたびに長方形オブジェクトのサイズを手動で変える手間が省ける」です。手間が省けると言うことは、それだけミスの可能性が減るので、願ったり叶ったりですね。

 ただ、デメリットもあって「オブジェクトを揃えるを適応すると、ざぶとんではなくテキストに揃ってしまう」です。オブジェクトを揃えるというのはデザインやレイアウトの作業をする際に頻繁に行う操作です。本来ならばざぶとんでツラを合わせたいのに、この方法で作成したオブジェクトはテキストで揃ってしまいます。ですので、使う場所を間違えるとかえって手間が増えてしまう、という事態になりかねません。ケースバイケースで上手に使い分けるべきですね。

 ところでイラレ界隈には「すべての処理をアピアランスでしてしまおう」という「アピアランサー」という奇特な方々がいらっしゃいます。当然ですが、アピアランス処理をするよりも普通にパスで描いたり、オブジェクトを組み合わせる方が実用的な場合が多いです。確かに「ネタ」としては面白いですし、勉強にはなるのですが、デザインの現場では、アピアランスの使い道はある程度決まっているのが実情です。この「テキストの長さに準じて自動的に「ざぶとん」のサイズが変化するアピアランス」は、久しぶりに「実用になる」と実感したアピアランス設定ですので、ぜひ広く普及して欲しいですね。