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やっぱり「個性的」なイラレ2019のスプラッシュスクリーン。もう慣れました(笑)。

 毎度のことながら、イラレがバージョンアップをするたびにAdobeはバグをやらかしてまして、それはもう恒例行事と言っていいほど。おかげさまでこちらもそのつもりで臨んでいるので、「旧バージョンを残したままインストール」「バグフィックスが落ち着くまで新バージョンは使用しない」を徹底しています。それはやっぱり今回のイラレCC 2019も同じで、様々なバグが悲鳴(笑)とともにネット上にリポートされていました。ユーザーからは当然「値上げしておいてこれかよ!」という話になりますよね。

 イラレ2019では、個人的にはツールバーのカスタマイズ機能を一番使いたかったのですが、いくらカスタマイズしても使っているうちにツールの位置が動いてしまうというトンデモ仕様。いまどき弱小のデベさんでもやらかさないような基本的なバグを抱えていました。その他、いろいろとバグがあったのですが、それがバージョン23.0.2になってやっと落ち着いたようなので、そろそろ使い始めています。

 現在、イラレは2017、2018、2019の3バージョンをインストールして、扱うデータよって使い分けています。具体的にはWEB系は2017、趣味のイラストは2018、印刷系は2019です。書き出すデータは2017で互換が取れますが、新しい機能(フリーグラデーションとか)は情報が消えてしまうので、旧バージョンで開くと再編集ができませんので注意が必要です。まあ、フリーグラデやグラデメッシュは印刷屋さんが嫌がるので仕事では使っていませんが。

 そのフリーグラデですが、イラレが苦手な柔らかいものの表現には使えそうです。たとえばおっぱい(笑)。グラデメッシュよりも直感的に使えるのでそれは嬉しいのですが、タッチが残らないのでツルッとした質感になりがちです。グラデメッシュもそうですが、どちらかというとリアル系イラストに向いている機能ですね。萌え絵のような、ある種記号化された人物イラストには向いていない気がします。使うとしても部分的でしょう(たとえばやっぱりおっぱいとか。笑)。私が現在イラレで描いているイラストは様々な描画機能を使っていますし、主線も0.2ポイントと印刷にはご法度な細さです。ですので、フリーグラデをガンガン使ったとしてもpngに書き出してからCMYK、原寸350dpi、psdに変換して入稿することになりますが、自宅のプリンタならともかく、自分のイラストを印刷にかけたことは今までにありません。いつかは同人誌を作ってみたいと考えているので、その時はこの手順になることでしょう。

 というわけで、Adobeのバグフィックスに関するプレスリリースはこちらです。イラレはデザイナーのメインツールなので、Adobeさんにはもっとしっかりして欲しいですね。