ココナラ
特にココナラがおすすめというわけではないのですが、TVCMで一番認知度がありますからね。まあ「認知度が高い=競合が激しい」とも言えるので、他のスキルシェアサイトを狙うのもアリかと思います。




 個人が持つスキルを売買するサイトを「スキルシェアサイト」と言いますが、最近「ココナラ」がTVCMを頻繁に打っていますので、一般にも認知度が上がってきたようです。私が以前書いた「【厳選!!】イラストでお金を稼ぎたいイラストレーターが登録すべきサイト」の記事にもアクセスが一定数集まるようになりました。

 スキルシェアサイトは「スキルという商品」を売買しているので「業務委託/業務請負関係」ということになります。雇い主に対して労働力を提供している「労使関係」ではありません。ですので、どんな商品でもそうですが、商品の値段は「需要と供給のバランス」によって決定されます。需要のレベルが低ければ供給できる人も多くなるので単価は安く、逆に需要のレベルが高ければできる人は少ないので単価は高くなります。イラストで言うならば、「いらすとや」で事足りる需要なら「実質無料(条件あり)」ですが、有名ソーシャルゲームのメインキャラのデザインという需要なら「有料、しかも高額」ということになります。ということは、需給バランスで決まる「商品の値段」を、労使関係による賃金、つまり「時給換算すると安すぎる」などと語るのは「世の中の仕組みを知らない人」と自分で言っているようなものです。100円ショップのコップが「この商品は製作に1時間かかっていますので1000円です」と言われて納得する人はいないでしょう。

 スキルシェアサイトであれ、フリーランスであれ、「業務委託/業務請負関係」である以上、報酬の高低は「そのスキルのレア度」で決まります。前述のいらすとやとソシャゲのキャラデザの例でもわかるように、もう「いらすとやのような汎用カットイラストレベル」で高額の報酬を期待できる時代ではありません。おそらくこの傾向は今後ますます強くなっていくと予想されます。つまり「イラストの単価は下がり続ける」ということです。ではどうやって単価を上げるかというと「自分の持っているスキルのレア度を上げる」しか方法はありません。イラストで言えば「有名神絵師」とか「ファンが万単位でついている」とか「描いたイラストを3Gアニメ化できる」とか「マスコットキャラに採用される(東京オリンピックでこれを目指したのが谷口さんですね)」とか、とにかく「ほかの人にはない、自分独自のスキル(強み)」を獲得し、所持するということです。

 逆に言えば「ちょっとしたイラストなら描ける」という程度のスキルがあれば、お小遣い程度のお金なら稼げるという時代でもあります。その代表格がココナラに代表されるスキルシェアサイトです。こういったスキル売買の仕組みは、以前はクラウドソーシングサイトが担っていたのですが、「本チャン競合」という仕組み(完成イラストで競合し、負けたらすべてが無駄になる)がクリエーターに忌避され、そのニーズがごっそりスキルシェアサイトに移行しました。どうやら指名受注であるこちらの仕組みの方がストレスが少ないようで、今ではすっかり定着した感があります。

 実はプロの登録もあるようですが、プロは広告代理店や出版社、広告プロダクションなどから直接受注していますので、ここでの利用はあくまで副収入・副業レベルだと思われます(スキルシェアサイトの受注が「本業」なら、プロと名乗ってはいけないでしょう)。ですので、スキルシェアサイトの報酬額が、プロの報酬額に影響を及ぼすということはありません。もし「ココナラではイラスト一点がこの値段なので、その値段で」と言われたら、発注側が素人ということですので「では(素人が集まる)ココナラで発注してください」と言えば済む話です。プロはプロ、アマチュアはアマチュア、それぞれの「世界」があり、それぞれの世界の中で仕事が回っています。それはこれからも変わらないでしょう。

 ちなみに、こんな記事を書いたからと言って、ココナラから宣伝料などもらっている訳ではありません(笑)。イラストでお小遣い稼ぎできるという事実が、イラスト制作に良いモチベーションを与えると考えているからです。「絵を描く」という行為に対していかにモチベーションを保つか、というのは全絵師さんの永遠のテーマだと思います。いきなり同人誌で壁サークル、というのは無理でも、スキルシェアサイトなら敷居も低いので、試す価値はあると思います。

 繰り返しになりますが、スキルシェアサイトは「アマチュアが手軽にお小遣いを稼げる場」として非常に魅力的です。個人間取引であることや、品質をどう担保するか、中間マージンが高額、トラブルにどう対処するかなど問題がないわけではありませんが、「ちょっとしたイラストなら描けるよ」くらいの自信があれば登録してみれば良いかと思います。現在ココナラがスキルシェアサイトの代表格ですが、他にも「SKIMA」「スキロッツ」などありますので、副業やお小遣い稼ぎに気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。