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A4サイズで18枚しかないキャンドゥのスケッチブック。紙の質も悪く、これを買うぐらいなら画材屋でちゃんとしたスケッチブックを買う方をおすすめします。

 ペンタブレット、いわゆる板タブのあまりの難しさにあっけなく玉砕した私は、それから約2ヶ月間、とにかくスケッチを描き殴りました。それは数十年にも及ぶブランク(本気でイラストを描くのは高校時代以来)を埋めようとする行為であったのかも知れませんし、ペンタブで感じた「ペン先から絵が生まれない」という違和感を払拭しようとしたのかも知れません。

 最初は真面目にスケッチブックを100均で買ってきて描いていたのですが、枚数が少ないせいもあり、あっという間に使い終わってしまいます。それにスキャンする際にリングが邪魔です。だったら手短な紙の方がいいと、コピー用紙に変更。とにかく描いて描いて描きまくりました。手元には一時期500枚くらいありましたが、気に入らないものは即、破り捨てていたので描いた枚数はその倍以上だったと思います。また、表裏両面に描いた紙も多数ありました。

 そんなことをしばらく続けていると、自分の描いた絵になんとなく安心というか、落ち着きというか、ホッとした感覚を覚えるようになりました。この間、特に画力がアップしたという実感はありませんでしたが、ペンタブで味わった「絵どころかまともに線さえ引けない自分に絶望」という状況からは抜け出せたと思います。

 そのころ描き殴った代物は記録用に一部だけ写真に撮り、スケッチブックは一冊だけ残し、あとはコピー用紙もろとも全部捨ててしまいました。取っておくほどきちんと描いたものではなかったですからね。どちらかというと「ストレス発散」の意味合いが強かったように思います。

 その記録した写真をここここに置いておきます。もうあんな思いはしたくない・・・それぐらい私とペンタブの相性は最悪でしたね。