powermacMDD
内部がすぐ埃だらけになったのですが、このメンテナンス性の良さは良かったですね。

 この頃のAppleは透明アクリル大好き!な時期で、デザインは良いけど実用性はダメダメな製品が多かった時代です。このPower Mac G4 MDD(Mirrored Drive Doors)もそんなマシンのひとつですね。

 まず俗に「鉄仮面」と呼ばれたこのマシンですが、高性能が故に高温を発するPowarPC G4を2個も搭載していました。そのため大型ファンで強制的に冷却するしかなく、そのファンが不快な騒音を常に発していたのです。Appleもあまりのユーザーの不評に、ファンと電源部分を有償で交換するプログラムを実施しましたが、たいして効果はありませんでした。頼りにならないAppleを見限った私はネットで情報を集め、一番効果的だと謳われたサードパーティー製のファンを購入、そちらの方が効果があったほどです。それに、その強力なファンのおかげで前面下部から空気を吸い込む際、同時に埃まで吸い込んでしまい、半年に一度は中を開けて埃掃除に追われていました。口の悪いユーザーからは「轟音掃除機」などと揶揄されていたものです。

 同梱されていたキーボードやマウスも不満がありました。その透明アクリルを使ったデザインは確かに美しいのですが、一番ヘビーに使う部分であるために、透明部分と不透明部分の隙間に埃や汚れが侵入。見た目を大きく損なっていました。掃除しようにも分解が必要で、シールでネジ穴を塞ぐなど、そもそも簡単に分解ができる構造にはなっていませんでした。あと、このMDDと同時に買った「Apple Cinema HD Display」にも不満タラタラだったのですが、それはまた後日記事にします。

 それにしても本体(メモリやHDD増設)とディスプレイで100万近い投資をしているんですね・・・。いくら業務用だからと言っても、よく支払えたものです。

使用期間:2003年1月〜2007年11月