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なんだか懐かしい「Aqua」なQuickTime 7のアイコン。最終バージョンは7.6.6です。

 AppleからmacOS MojaveまでQuickTime 7は動作するが、Catalina以降は動作しないというアナウンスがありました。それは仕方ないことなのですが、QuickTime 7は登録コードを購入することにより「Pro」にアップグレードでき、その「Pro」の機能は現在CatalinaにインストールされているQuickTime X 並み(それ以上?)に高機能なのです。例えば

・字幕の挿入
・映像や音声のレイヤー構造
・マスクの使用
・細かい動画書き出し設定

などです。

 ちょっとクセのある使い勝手ですが、iMoveはどちらかというと映像に音声を合わせる場合に適しているのに対し、QuickTime Player 7 Proは音声に映像を合わせるのに適していると思います。ですので、DTMで制作したオリジナル曲のPVの編集に、ずっとこのQuickTime Player 7 Proを愛用してきました。

 ところが、AppleはQuickTime 7は現在もインストーラーを配布しているものの、Pro化するための認証サーバを止めてしまったため、QuickTime 7を新規インストールしてしまうと、いくら登録コードを所有していてもPro化できなくなってしまいました。どうしてQuickTime 7を配布しておきながら認証サーバを止めるのか、その真意は測りかねますが、Catalinaには編集機能の充実したQuickTime Xが付属したのでそっちを使えってことなんでしょう。でも、少なからずCatalinaにアップグレードしない(したくない)ユーザーだっているはずです。そんなProのユーザーはAppleに見捨てられてしまったのです!!

 まあ、見捨てられてしまった以上、「自己防衛おじさん」するしかありません。簡潔に言ってしまえばQuickTime Player 7 Pro(Pro化したQuickTime Player 7)のアプリケーションをコピーすれば問題は解決します。つまりまるっとバックアップしておけばいいんですね。でも、それを知らずにクリーンインストールしてしまえば元に戻す方法はありません。ですので、Mojave以前のOSで、QuickTime Player 7 Proを使いたいユーザーは、必ずアプリケーションのバックアップをとっておくことを強くおすすめいたします。

2021年9月7日:現在、この「アプリケーションをコピーする」という方法では使えなくなりました。残念。