iMac2007
本体は画面位置が高く首が疲れやすい、付属するマウスは埃が詰まりやすいと言う難点も。

 2007年11月、場所を取る「PowerMac MDD+Apple Cinema HD Display」が嫌になり、次のマシンはオールインワンタイプのアルミ製intel iMac「iMac(24inch Mid 2007)」を選びました。約20万円というその低価格ぶりに「Mac一台は車一台分」という時代を知っている者にとっては軽いめまいを覚えつつも購入、使用を開始しました。ですがこのiMacには気になる点もありました。それは、それまで使用してきたPowerMacシリーズは全て筐体内部にアクセスでき、内部のメンテナンスが可能だったのですが、intel iMacは外部からのアプローチをシャットアウト。生半可なユーザーではハードディスクにアクセスできないような筐体に変更になっていたのです。

 その不安は現実になります。買って数ヶ月でまずDVDドライブが詰まりだし、ついに壊れてしまいました。仕方ないので外付けのドライブで代用していたのですが、人生最悪のPCのトラブルは突然訪れました。2008年10月のある日、いつものように朝に電源を入れてもウンともスンとも言いません。スリープから復帰できなかったのかと電源ボタンの長押しをしましたが、そもそも電源が入りません。周辺機器のケーブルを全て外し、ボタンを押しても駄目。しばらく放置の後電源を入れても起動音さえしません。この時点で電源周りのトラブルだと確信しました。電源が入りさえすれば最悪データは取り出せます。しかしこれでは物理的にハードディスクを取り出すしか方法はありません。幸い1年の保証はギリギリ残っていたので修理代金は無料ですが、それには正規のサービスプロバイダでハードディスクを取り出さなければなりません。

 さっそく予備機のMacBookで一番近所のサービスプロバイダを検索、場所は秋葉原です。とりあえず予約を入れ、タクシーであの重いiMacを秋葉原まで運びました。無事ハードディスクを取り出し、帰りにビックカメラで外付けハードディスクと、取り出したハードディスク用に電源ケーブルとUSBケーブル、そして最新の「iMac(24inch Early 2008)」を新規購入し、急いで帰宅しました。

 それからは新iMacのセットアップと旧iMacのハードディスクのデータを外付けHDにコピーする作業に没頭です。新iMacの内蔵ハードディスクには再インストールが可能なOSとアプリケーションのみとし、データ類は全て外付けに保存することによって、同様のトラブルが起こった際に即対応できるようにしました。幸いデータは完全にサルベージでき、1日中バタバタしただけで業務に影響はありませんでした。バックアップは取っていましたが、手元に残っていたのは1週間前のデータだったため、HDに残っている直近のデータがどうしても欲しかったのです。それから取り出したハードディスクをサービスプロバイダに返却、旧iMacはやっと修理に回されました。

 それから10日ほどの後、修理が完了したとの知らせを受け、旧iMacを引き取りに秋葉原へと出向きました。保証期間内だったため修理代金は無料でしたが、もうすでに新しいiMacで業務をこなしていた私は、一度ケチのついたマシンを再度使う気にはなれず、引き取ったその足で秋葉館に持ち込み、査定の後即売却しました。新規購入した新iMacより6万円ほど安かったですが仕方ありません。むしろ被害が6万円で済んで良かったとさえ思っています。

 4台目のMid 2007は1年弱という短い使用期間で手元を離れる事になりましたが、5台目のEarly 2008はノートラブルで2015年1月9日までの約6年強も使い続けることができました。さすがに6年も使っていると液晶がムラになってしまいましたが。Mid 2007はアルミ筐体初モデルでしたが「Apple製品は初物に手を出すな」の教訓通りになってしまいましたね。

試用期間:2007年11月〜2008年10月(24inch Mid 2007)、2008年10月〜2015年1月9日(24inch Early 2008)