office_online
こちらからアカウント取得、もしくはサインインができます。

 Winユーザーからすれば「そんなことも知らなかったの?」と言われそうですが、知らなかったことは知らなかったのです。それもこれも最近Win機を入手し、Winに関する様々な情報を集めたおかげですね。

 というわけで、さっさと説明してしまいますと、MicrosoftはWeb版(ブラウザで稼働する)Officeである「Office Online」を用意していて、それはネット環境さえあれば誰でも自由に無料〈タダ〉で使えます。ただし、以下の条件があります。


(1)Microsoftアカウントの取得

(2)ファイルは「One Drive」(Microsoftのクラウド)に自動保存

(3)One Driveにあるファイルのみ使用可能

(4)製品版に比べ、一部機能制限がある



(1)は無料で取得できます。必要なのはメールアドレスとパスワード設定だけです。(2)は、このOffice Onlineはクラウドでファイル共有し、オンラインで共同作業することを想定しているので設定等で変えることはできません。(3)も同じ理由ですので、ローカル(自身のMacなど)にあるファイルを閲覧・加工するにはいったんOne Driveにアップロードする必要があります。(4)については詳細を語れるほどOfficeを使いこなしていないので、各自でググってみてください。調べてみたところ、利用頻度の低い些細な機能のように思えます。

 MacにはOfficeの代替アプリケーションとしてPages、Numbers、Keynoteがプリインストールされていますが、必ずしも再現性は100%ではありません。パワポやエクセルファイルで納品との指示がある場合には使わない方が賢明です。またOpenOfficeなど無料の互換アプリケーションもありますが、これはさらに再現性が悪いです。かと言って有償版のOfficeを購入するにはコスパが悪すぎる・・・。そんな多くのMacユーザーには非常にありがたいサービスです。

 私の場合、個人で使用する見積書などのビジネス書類は自己完結するのでOpenOfficeを使っていて、その他クライアントから送付されるパワポのファイルはKeynoteを使って開いていました。しかし先ほども記したように再現性が完全ではないんですね。Office Onlineはいったんサーバ(One Drive)にアップしなければファイルを開けないという不便はありますが、使用頻度を考えればさすがに有償版を購入する気になれませんでした。でもこれでレイアウト崩れを気にしなくて良くなりました。

 余談ですが、妻のOffice練習用に当初は新品のWin機の購入を考えていました。都内の大手家電量販店に赴き店員にその旨を伝え、その場で機種の選定をしていたのですが、その店員は「OfficeにはHome & Business版とPersonal版がありますが、Personal版にはパワポがないのでHome & Business版がバンドルされたWin機をお選びください」と言うだけで、無料であるOffice Onlineの存在を教えてくれませんでした。もし知っていればOfficeがバンドルされていない安いWin機を購入し、とりあえずOffice Onlineで操作を覚えるという選択肢もあったんですけどね。まあ、彼らも商売ですので仕方ないですけど。

 結局中古の「dynabook R63」を安価に購入し、無料のOffice OnlineでOfficeの練習(本格的に使用する段になれば有償版を購入予定)をするという結果になり、当初予算の五分の一で済んでしまいました(笑)。いや、何事も調査は重要です。なんでもググれば情報がある昨今、知っていなければ損をすることだらけです。知らないからといって調査の手間を惜しみ、安易に購入決定することの愚を改めて痛感いたしました。はい。