なめらかな書き味は他の追随を許さないApple Pencil





 先日Apple Pencilに対応したiPad Proの9.7インチ版が登場し、価格も66,800円からとなかなか戦略的なお値段で話題を振りまいていました。

 実はこの発表を見越して、銀座のApple StoreでiPad Proの12.9インチ版を使いApple Pencilの使用感を確認してきました。確かに一瞬のレスポンスの遅れはありますが、その描画力には目を見張るものがありました。さすがに銀座で萌え絵は描けませんでしたが、文字を試し書きしたところ紙に書くよりも2割り増しで上手に書くことができました。通常の液晶タブレットでは2割減の文字しか書けませんでしたのでこれは驚異的です。(あくまで自己比ですが。笑)

 ペンタブレットはその特性から「描画する場所」と「描画される場所」が離れてしまうのが大きな欠点です。慣れれば問題ないとおっしゃる方も多いですが、もしペンタブと液タブが同じ値段だとしたらペンタブを選ぶ人はまずいないでしょう。倍の値段の違いでも液タブを選ぶ人の方が多いではないでしょうか。それだけ「描画する/されるの場所の違い」は決定的なマイナス要因なのです。

 その液晶タブレットよりさらに描画力のあるApple Pencilはすばらしいと感じました。レスポンスの遅れがソフトウェア的なものなのかハードウェア的なものなのかはわかりませんが、Appleのことですからその辺りは今後きっちりと調節してくるものと期待できます。

 さてこのiPad Pro+Apple Pencilですが、9.7インチ版ならば合計約8万円とワコムの13.3インチ液タブより安価になります。それでもまだまだ高価ですが、数年後には両方で5万円程度に落ちてくる可能性があります。またApple PencilがiPhoneなど他のデバイスに対応してくるというのも考えられます。

 そういった状況に液タブの老舗メーカーであるワコムも黙ってはいないでしょう。すでに安価で高性能な液タブを開発している可能性があります。iPad Pro+Apple Pencilが呼び水となり、ペンタブ・液タブ業界に大きな変革の季節が訪れようとしています。そしてそれは同時に「描画する/されるの場所の違い」によって多くの初心者ユーザーを取りこぼしているペンタブレットの時代の終わりを意味するものだと感じてます。(写真のレタッチなど用途によっては生き残るでしょうけど)

 今から数年の間、ペンタブ・液タブ業界の動きに注目です。