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今年2月に描きなぐったスケッチのひとつ。少女マンガの影響が見て取れます。




 私がイラストを描き始めたのは確か小学校低学年の頃だと思いますが、何歳だったかまではよく覚えていません。覚えているのは車や電車などメカばかり書いていた記憶です。メカの模写で一番古い記憶は『ゼロテスター』のテスター1号や、『マシンハヤブサ』のハヤブサ号です。その頃大流行していた『マジンガーZ』もよく模写していました。その関連で永井豪が好きになり、『ドロロンえんま君』からキャラを描き始めた、というのが最古の記憶にあります。

 なぜそんなことを覚えているのかというと、私が今の「萌え」に近い感情を抱いた初めてのキャラがその『えんま君』のヒロイン、雪子姫だったからです。とにかくえんま君と雪子姫はよく模写をしていた記憶があります。それぐらいお気に入りのキャラでした。(肝心のストーリーは全く覚えていませんが。笑)

 やがて小学校高学年になると、ある衝撃的なアニメが始まります。そう『宇宙戦艦ヤマト』です。とにかくこの「ヤマトをいかにカッコよく描くか」というのをテーマにあれやこれやパースをつけては描いていたのを覚えています。もちろんキャラ模写は森雪ばかりです。中学校の生徒手帳の裏表紙がパスケースになっているのですが、そこに声優の麻上洋子さんの写真を入れるくらい好きでした。そうなると今度は松本零士にハマりだし、『銀河鉄道999』のメーテルをひたすら模写することに。あの長い髪と長い睫毛は今でもそらで描くことができます。

 次はもうおわかりかと思いますが『機動戦士ガンダム』です。安彦良和の描く女性キャラはとにかく色っぽくて大好きで、ガンダムのセイラさんと『クラッシャージョウ』のアルフィンはよく模写しました。あとは『ルパン三世カリオストロの城』のクラリスでしょうか。ただ、クラリスは宮崎駿のアクが強すぎて、模写してもあまり可愛く描けなかった記憶があります。

 この頃は既に高校生ですから、並行してオリジナルキャラも描き始めていました。そしてそのオリキャラの手本にしたのが1つ年上の姉が当時持っていた少女漫画です。

 私はアニメは観るのにマンガは読まないというタイプの人でした。その頃の少年マンガといえばジャンプの全盛期で『Drスランプ』や『キャッツ・アイ』、サンデーの『タッチ』や『うる星やつら』などが人気を集めていましたが、どれも絵柄が好きになれず読む気になれませんでした。そんな私に「こんな画が描きたい」と思わせたのが1980年代の少女マンガです。少女マンガはその内容は別として、絵柄自体がとても可愛いらしいものが数多く存在していました。そこで私はその絵柄だけを手当たり次第に模写したのです。ただ、残念なことにどの作家のどの少女マンガだったかまでは覚えていません。ストーリー重視でちゃんと少女マンガを読むようになったのはもう少し後の頃、萩尾望都(トーマの心臓)を知ってからです。

 それから長い年月を経た現在、久しぶりにイラストに真面目に取り組んでみて「やっぱり少女マンガの影響は残っているな」と痛感した次第です。こうして振り返ってみると松本零士、安彦良和、そして1980年代の少女マンガのごった煮。これが私のオリキャラのルーツですね。