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私が高校生の時に描いたイラスト。当時は完璧に描けたと思っていたのですが、今見るとヒジや首の太さなど、あちこちにデッサンの狂いが見えます。日付は1981年11月5日となっていますね。遠い過去です。




 イラストを描いていて気になるデッサンの狂いやバランスの崩れ。みなさんはどうやって確認しているでしょうか? 以下は私が実行しているごく簡単なチェック方法です。もちろんこれだけ行えば完璧!というわけではありませんが、かなり有効な方法なので参考にしてみてください。


(1)左右反転する

 定番中の定番の方法ですね。描いた画を右左反転してデッサンやバランスを確認する方法です。この方法はかなり古くから行われていて、アナログの時代は「描いたを画を光に透かして裏から見なさい」なんてよく言われたものです。現在はこの機能が標準で搭載されているお絵描きアプリもあります。


(2)目を細めてみる

 これも定番の方法なのですが、あまり行われていないようですね。デザイナーの世界ではまずこれを先輩から教わります。目を細めると目に入ってくる情報量が制限され、色彩的に弱い部分が見えなくなります。そうすると紙面の中で強い部分の偏りが見えてくるのでバランスが確認しやすくなるのです。目の悪い方はメガネを外してみるのも有効です。


(3)2・3歩離れて見る

 これも定番の方法ですね。モニターであれ、紙であれ、2・3歩離れて見れば画全体を見渡せやすくなりますので、デッサンやバランスの崩れがよくわかります。


(4)片目づつ見てみる

 人間は両目で見て対象物を立体に捉えようとします。でも画は平面です。平面の画を立体的に見てしまったら正確に見ているとは言えません。ですので画を片目で見てみることをおすすめします。片目ずつ交代で見てみるとよりバランスやデッサンの崩れがわかりやすくなります。


(5)アイコンサイズまで画を縮小表示する

 これは(2)と同じ原理ですがPC上で簡単に確認できる方法です。「縮小しても拡大しても絵のバランスや印象が変わらない=バランスが取れている」と考えられます。逆に画のキャラが別人に見えたり、画が破綻して何が描いているのかわからなくなったりするのはバランスやデッサンが狂っているからだと言えます。


(6)一晩〜数日放置する

 これは客観的に自分のイラストに見られるようになるまでの冷却期間を置く方法です。わたしはデザイナー歴はかなり長いですが、いまだにこの方法で自分のデザインをチェックします。若い頃はかなり長い時間(一週間からひどい時は半年くらい)空けないとわからなかったのですが、さすがにこの年齢になると一晩で自分でダメ出しできるようになりました。わたしはイラスト制作の他に楽曲制作もするのですが、全ての創作物にこの方法は有効です。


 以上です。自作の出来の良し悪しの判断が的確にできるようになると、画力の向上に非常に役立ちます。ちなみに上記以外で「他者にデッサンの乱れを指摘してもらう」という方法もありますが、自分自身がデッサンの乱れに気づけるように訓練しなければならないのに、それを他者に指摘してもらったら訓練の意味がないと思いますので、私はお勧めしません。(そうではなく、単にデッサンのコツを教わるだけなら有効だと思いますが)

 いずれにしてもこういうことは「自分でどうにかするしかない」のが現実です。頑張って「描いては確認」を繰り返すしかないですね。