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含蓄のあるモーツァルトのセリフがある『ルードウィヒ・B』。手塚治虫はやはり偉大です。




 私は日常的に印刷会社やweb業者への入稿業務を行っています。その経験から「プロのイラストレーターを目指すなら最低限知っておかなかればならない知識」をコラムでご紹介したいと思います。今回はその6回目「プロとして求められる資質について」です。

 私は業務で行う立場で言えばイラストについては「作者側」である場合はほとんどまれで、「発注側」である場合がほとんどです(最近はめっきりとその機会が減ってしまいましたが)。じつはpixivも2009年頃に一度登録したことがあります。目的は仕事を発注できそうなイラストレーターを探すことでした。

 しかしそれは徒労に終わり、結局はコネと紹介に頼ることになったので間もなくそのアカウントは削除してしまいました。今年になって再度、今度は自作イラストの投稿を目的に「iwasa_futajyuro」名でアカウントを取得しましたが、厳密に言えばそれは再取得になります。

 pixivでのイラストレーター探しが徒労に終わった理由は明らかです。そこはアマチュアがイラストで交流するSNSサイトで、プロのイラストレーターがほとんどいなかったためです。(今はプロも多く登録しているようです)

 現在では萌え絵は一定の市民権を得て、pixivで主流のアニメ絵・萌え絵でも仕事として成立する状況が生まれているようです。それはそれで結構な話なのですが、その状況が現実を知らない若い世代を萌え絵に走らせ、その才能を一色に染めようとしています。

 この記事でも指摘しましたが、世の中に流通するイラストの仕事のほとんどは「萌え絵以外」です。もちろんこのこちらの世界も供給過多が叫ばれていますが、萌え絵はその仕事量の絶対的な少なさもあって更に供給過多の状態に陥っています。しかも悲しいことに萌え絵師が一般のイラストの仕事を受注することは限りなく不可能に近いのが現実です。

 理由は、一般企業や公共団体が求めるイラストのタッチを萌え絵師が描くことはできないし、もしできたとしてもその実績がないので採用できない。さらに言えば萌え絵師は「好きなもの」しか書いてきていないので「好きじゃないもの」の画が描けないからです。

『新人というのは自分が一番描きやすい作品をイソイソと持ってくる。だが、こっちからこういうものを書けというテーマを与えるとたいてい書けずに閉口する。そこがその新人の実力なんだ』


 これは漫画界の巨匠、手塚治虫が『ルードヴィヒ・B』でモーツァルトに語らせた言葉です。この「新人」を「萌え絵師」に入れ替えればそのままこの業界が持っている萌え絵師に対する認識を示すことになります。すなわち、

『萌え絵師というのは自分が一番描きやすい作品をイソイソと持ってくる。だが、こっちからこういうものを書けというテーマを与えるとたいてい書けずに閉口する。そこがその萌え絵師の実力なんだ』


 言うまでもありませんが、この程度の実力の萌え絵師にお金を払ってくれる広告代理店も出版社もプロダクションも存在しません。

 さて、プロのイラストレーターに求められる資質とは?についても、このモーツァルトの言葉を借りて表現してみましょう。

『プロのイラストレーターというのは自分が一番描きやすいもの以外でも描くことができる。こっちからこういうものを書けというテーマを与えてもたいていなんなく描きこなす。そこがそのプロのイラストレーターの実力なんだ』


 以上です。


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