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ビジネスである以上、お金の話は避けて通れない。(写真提供:pixabay




 私は日常的に印刷会社やweb業者への入稿業務を行っています。その経験から「プロのイラストレーターを目指すなら最低限知っておかなかればならない知識」をコラムでご紹介したいと思います。今回は第7回目「イラストのギャランティ(報酬)について」です。

 現在イラストにいくらのギャランティ(報酬)が支払われているのか。私が認識している範囲の一般論ですが、今回はそれをご紹介したいと思います。尚、名の通ったイラストレーター作家(先生)にイラストを発注する際は全く違う料金体系になります。最低でも1点10万はくだらないと思ってください。(作家の言い値なので交渉はできますが)。私は過去に1点40万のイラストレーター作家と仕事をした経験があります。その時のクライアントは日本を代表する家電メーカーでした。

(1)カット(文章中やレイアウトの空白に配置される小さいイラスト)…3,000〜5,000円前後
(2)大きめのカット(そのページの1/3から半分を埋める程度)…10,000〜20,000円前後
(3)ページのメインイラスト(ページ全面やほぼ埋める大きさ)…20,000〜50,000円前後
(4)表紙・ポスターなどのその企画のメインビジュアル…50,000〜100,000円
(5)その企画の成否を左右する重要なキービジュアル…200,000〜500,000円


※上記は「プロ(専業)イラストレーター」を対象にしたギャランティです。
※スマホゲームやSNS向けなどのイラスト(いわゆる萌え系)は仕事として請け負っていないので分かりかねますが、「かなり安い」そうです。


 とてもアバウトですが、この金銭感覚で問題ないと思います。もちろんクライアントによって、その企画の規模の大きさによって平気で2〜3倍ちがう事も珍しくありません。傾向として公共系の仕事(俗に「役所の仕事」と言われる)は安く、名の通った民間の企業で企画が大きくなればなるほど高くなる傾向があります。またハウツー本やムックなど書籍は1冊まるごと「グロス」で支払われる場合が多いようです(最近はやってないので詳細は知りませんが・・・)。雑誌は「1点いくら」だと思います。

 仕事のボリュームゾーンは(1)〜(3)ですが、ここにはそれこそ数万・十数万のイラストレーターがひしめいています。最近はデジタル化に伴って(1)(2)のゾーンに小遣いを稼ぎたいアマチュア、イラストを本業としていないデザイナーやDTPオペレーター、業界を引退した主婦が副収入目当てに多数参入しています。ネットのダウンロード販売や書籍のイラスト素材集もこのゾーンです。

 専業のイラストレーターを名乗るなら、最低でも(4)クラスの仕事の経験が求められます。よくこの業界は「実力主義」といいますが、現実は「実績主義」です。いくら実力があっても実績がないと仕事は来ません。ではどうやって「実績」をつくるかは、それぞれが考え実行する話です。明快な回答はありません。

 さて、これを読んで「プロのイラストレーターになりたい!」と思われるでしょうか?それとも「やっぱり無理!」と諦めるでしょうか?

 将来の職業の選択の一助になれば幸いです。

●まとめ

(1)ギャラの相場は上記の通り。
(2)イラストレーターは供給過多である。
(3)しかもデジタル化によりアマチュアから主婦まで参戦している。
(4)イラストレーターの世界は「実績主義」である。

以上です。


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