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日本製 LED トレース台 A4-420。お値段も5,780円とお手頃、評価もまあまあ良いようです。




 今はアタリや下描きからデジタルで描く絵師さんも多いようですが、「下描きはアナログ派」という方は是非とも所有しておいた方がいいのがこのトレース台です。実は私、これを「トレース台」とは呼ばず「ライトテーブル」と呼んでいます。これだけで同じ業界の方は「ああ、そういうことね」と思っていただけるかと思いますが、簡単に言えば使用用途の違いで呼び方が違ってくるのです。私はこれをカメラマンが撮影したポジフィルムのチェックに使用していました。つまりイラストレーターやアニメーターは「トレース台」と呼び、デザイナーやカメラマンは「ライトテーブル」と呼ぶのです。

 広告などの写真撮影が終わると大量のフィルムが手元に届きます。それを取捨選択するのもデザイナーの仕事なのですが、ベストのテイクを選び出してデザインに使用するために、このライトテーブルの上にフィルムを置き、ルーペで拡大してモデルの表情やシチュエーションをチェックするのです。現在はデジカメで撮影したデジタル画像が当たり前になり、まったく使わなくなって部屋の片隅で埃をかぶっていたのですが、今回デジ絵を始めるにあたり「ライトテーブル」ではなく「トレース台」として復活を遂げました。

 私が所有しているのもはそんな大昔の代物なので、光源がLEDではなく蛍光灯のタイプのものですが、やはり紙に画を描く際にこのトレース台があるとないとでは大違いです。ここで説明したデッサンのチェックは描いた紙を裏返すだけで簡単にできますし、トレースを繰り返すことで線を整理すれば、ここで記事にした「線を決める」という作業にもとても役立ちます。イラストを描き始めたばっかりで「線を決めきれずに画がぐちゃぐちゃになる」という初心者の方は一度このトレース台の上で画を描いてみてください。どの線を生かすか殺すかの判断がしやすくなりますので。

 イレギュラーな使い方としては小物の撮影の光源に使えたりします。立てかければサイドから柔らかい光を当てたい場合に使えますし(転倒には注意してください)、トレース台の上に直接被写体を置いて写真を撮るとちょっとオシャレな写真が撮れたりします。ブツが金属だったりガラス製だったりするとなおさら効果的です。フィギアの撮影に使っても面白いですね。

 あとは所有しているだけで「プロっぽい気分」が味わえます(笑)。サイズはよほど大きいサイズのトレースが必要でない限りはA4で十分です。小さい方が取り回しにも収納にも便利ですしね。

 興味のある方は一度購入を検討されてはいかがでしょうか。