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イラレで作成するイラスト本としては貴重な本書だが、アマゾンのレビュー欄でも内容の齟齬に対して否定的な意見があります。




 絵を描く仕事が始められるかどうかはともかくとして、イラレに特化したイラスト本としてはかなり貴重な存在のようです。

 表紙に描かれた6つのタッチのイラストの作成方法が順に紹介されているのですが、「イラレでこういった表現をしたいのなら、このツールをこう使いなさい」というツール説明がメインで、「イラレでサンプルのようなイラストを描くためには何をどうやってどうするのか」という「描き方」の解説はごく簡単なものしかありません。「イラレでイラストを描きたいけど具体的にはどうすれば良いか」というのがこういった本を買い求める層のニーズであろうと思われますが、残念ながらそういったニーズにはこの本は応えてくれないのです。

 つまり、簡単にこの本の要旨を説明すれば「サンプルイラストの作成手順という具体例を通してイラレの各ツールの使用方法を紹介した本」であって、「イラレでイラストを描くノウハウを教えてくれる本」ではない、ということです。ですので、ここでダウンロードできる本書の下書きレベルの画を描ける、なおかつベジエ曲線をある程度マスターしている、というのがこの本の恩恵を受ける人の最低条件になります。もちろん初心者向けに図形でキャラクターを作成したり、ペンツールの使い方の解説もあるにはあるのですが、どうちらかというとそれらは「オマケ」であって、全体的には中級者以上向けの内容であると感じました。

 その上で私が注目したのは以下の3つのツールです。

(1)内側描画
(2)線幅ツール
(3)エンベロープ

 (1)はアニメ塗りするにはとても便利で、修正も容易です。パスファインダーいらずですね。これは知りませんでした。(2)は存在は知っていたのですが、ここで紹介したようにわざわざブラシに登録しなくてもプロファイルにあったのですね(苦笑)。しかもこちらの方が使い勝手が良いようです。(3)も知ってはいたのですが、まだイラストには使っていません。「初夏の風」のワンピースの柄で使おうと思ったのですが、立体感が生々しくなりすぎたので断念しました。でもイラストによっては十分使えるツールです。

 本書ではその他に様々なツールとその使用方法を紹介していますが、それらのツールを無計画に使いすぎると単なるパターンの繰り返しの平面的なデジタル画になってしまいます。なので、面倒ですがあえて手描きした方がいい場合も多々ありますし、たとえ使うにしても一手間加えるというアイデアも必要になります。そういう意味ではこの本の解説をそのまま真似するだけじゃないスキル、つまりはやっぱり中級者以上に向いている本と言えるでしょう。


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