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この記事のために急遽作った名刺の見本(記載内容はダミーです)。これだけ落ち着いたデザインだと萌え絵があってもビジネスシーンで使用するのに違和感はないですね。




 私は日常的に印刷会社やweb業者への入稿業務を行っています。その経験から「プロのイラストレーターを目指すなら最低限知っておかなかればならない知識」をコラムでご紹介したいと思います。今回は第12回目「ビジネスツールの基本である名刺について」です。

 広告業界といっても一般企業となんら変わりありません。代理店や印刷会社、制作会社や出版社、それに様々なクライアントに出向く際、いわゆる「ビジネスマナー」が求められます。この業界は割とラフな服装や自由な髪型を許容する空気がありますが、打ち合わせなどで直接大手企業に出向くこともあります。立派なオフィスにキレイなお姉さんが受付にいて、あなたににこやかで丁寧な応対(内心はどうであれ)をする場合だってあり得ます。そんなシチュエーションで「子供じみた」「内輪受けで」「ヲタク丸出しの」名刺など差し出したら恥をかくのはあなたです。

 ですのでデザインは極力シンプルで、抑制の効いたものでなければなりません。色は2〜3色、フォントはベーシックな明朝系かゴシック系に統一、スッキリとした清潔感のあるレイアウトがいいでしょう。カラフルでPOP書体が踊るデザインなどもってのほかです。仕事の受注以前にあなたの「常識と感性」が疑われます。

 次に載せる内容ですが、必要要素はすべて表面に載せるようにします。なぜなら名刺はいったんファイルされてしまうと裏面を見ることはほぼなくなるからです。その要素は

(1)屋号(あれば)
(2)名前(難読であればふりがなも)
(3)肩書き
(4)住所
(5)電話番号
(6)FAX番号(あれば)
(7)携帯番号
(8)メールアドレス
(9)ウェブサイト
(10)イラスト見本

となります。

 (1)は法人化していれば会社名ですが、なければ「◎◎イラスト事務所」と屋号(法人化していない会社名のようなもの)だけでも構いません。イラスト制作グループに所属しているなら、そのグループ名でもいいでしょう。もちろんなくても問題ありません。(2)はできれば本名が望ましいですが、今後ペンネームで仕事をしていきたいのならペンネームでもかまいません。ただしあまりふざけたペンネームは場を凍らせます。(3)はもちろん「イラストレーター」ですが特化したものがあれば挿絵、カット、テクニカルイラストレーション、キャラクターイラストなどを追記してもいいでしょう。

 (4)は仕事の資料や経理の書類(源泉徴収票)などを送ってもらうのに必要ですが、女性で一人暮らしの場合は防犯面を考慮して載せないという選択肢もあります。その際は名刺を渡す際に「防犯上住所は記載を見送らせていただいております」とその旨を断りましょう。(5)はいわゆる固定電話ですが、持ってなければ不要です。(6)は最近は滅多に使われなくなりました。しかしまれに「イラストの修正指示をFAXで送りたい」と言われる場合もありますので、持っていてもいいでしょう。(5)と兼ねている方も多いようです。

 (7)は絶対必須です。(8)は情報漏洩の観点から一部の大手企業ではフリーメールの送受信ができないようになっている場合があります。なるべくプロバイダメールか有料メールアドレスを利用しましょう。そうすればフリーメールよりビジネスの信頼度が高まります。(9)は絶好のアピールの場です。絶対に作ってURLを載せましょう。(10)は名刺を見ればどんなイラストを描くか一目瞭然にしておく意味でも、必ず載せましょう。

 裏面ですが、基本的に重要度の低い情報を記載しましょう。もしくは無地でも構いません。

(1)受賞歴(あれば)
(2)掲載実績
(3)略歴
(4)ひとことアピール
(5)QRコード

 (1)〜(4)で自己アピールしましょう。でもあまりやりすぎりると嫌みになるのでサラッと触れるだけにしましょう。(5)はこちらで作成できるのでURLに限らず、住所や携帯番号など、さまざまなデータをQRコード化して有効活用しましょう。

 プロのイラストレーターを目指すのであればイラレで名刺の入稿データを作るなど、わけなくできると思います。昔はインクジェットプリンタで出力して名刺サイズにカット・・・などと手間なことをしていましたが、現在はオンデマンド印刷が発達し、100枚1,000円程度で印刷できます。

 以上がプロのイラストレーターとして持つべき名刺の例ですが、コミケやオフ会などアマチュアや同人で活動するのみなら、自由にデザインして構いません。Line、Twitter、PixivのアカウントやIDを記載したり、おちゃらけたデザインや色使いをしても問題ありません。むしろ「目立ってナンボ」の世界なので一発ギャグみたいな名刺でも面白いでしょう。要はそのノリをビジネスの場に持ち込んではいけない、ということですね。

●まとめ

(1)名刺はビジネスの常識をわきまえ、シンプルで清潔感のあるデザインに。
(2)重要な要素はすべて表面に記載。
(3)イラスト見本は絶対に載せましょう。
(4)ウェブサイトのURLも絶対載せましょう。
(5)プライベートで使う名刺は・・・お好きにどうぞ。

以上です。


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