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変更指示を出すととたんに露骨に不快な態度を取るイラストレーターがいますが、絶対に自分が損します。気をつけましょう。(写真提供:pixabay




 私は日常的に印刷会社やweb業者への入稿業務を行っています。その経験から「プロのイラストレーターを目指すなら最低限知っておかなかればならない知識」をコラムでご紹介したいと思います。今回はその14回目「クオリティの均一化」です。

 私の周りには「プロ」を名乗るイラストレーターが何人もいらっしゃいます。もちろんその方々はそれを自称するにふさわさしい資質を持った方々ばかりです。このカテゴリーでもその資質について、「スケージュル管理」「金銭管理」「描きやすいもの以外でも描ける柔軟性」についてご紹介してきましたが、今回はその資質の中でももっとも重要な「クオリティの均一化」についてご紹介したいと思います。

 通常の業務の進め方に合わせて説明いたします。まず、私(発注側)が簡単なラフスケッチやタッチ見本をイラストレーターに渡し、最初は下描きから描いてもらいます。それがアップしたらレイアウトに貼り込んでクライアントにチェックしていただき、OKが出れば本チャン(本番イラスト)を描いてもらうのですが、この時によくあるのはシチュエーションの変更指示です。例えば、それはソファーでくつろぐ女性のイラストだったとします。しかしその下描きを見たクライアントから「もっとくつろいだ感じを出して欲しい」という修正指示があり、それならばと私が「クッションを抱えて寝転がっているシチュエーションに変更してください」とイラストレーターに伝えたとします。当然ですが、こういった修正にも柔軟に対応でき、変更前と同じの、一定のクオリティのイラストを描けるのが「プロ」です。ポーズが変わっただけなのにキャラが変わってしまったり、デッサンが取れていなかったり、バランスが狂ってしまったりなど、クオリティが落ちてしまうようだとプロとは言えません。発注側は「プロと名乗る以上、イラストでお金をもらっている人である以上、変更対応はできて当たり前」「どんな修正指示があっても、一定の高いクオリティで仕上げられるはず」と思っています。つまり「クオリティの均一化ができないようであればプロを名乗る資格はない」のです。

 pixivを始めとする多くのイラスト掲載サイトで、プロとして活動している方は当然この資質を持っています。持っているからこそ数々の採用実績があるのです。「お仕事募集中」と掲げながら仕事のオファーがないのは、そこに掲載されているイラストがいくら素晴らしいものであっても、「好きなものを好きな形でしか画にできないのでは?」「現実に業務として発注した際に柔軟に変更対応ができるかどうかわからない」「クオリティを均一化できる能力がないから、実績がないのでは?」と思われてしまっているからです。言うまでもありませんが、そんなイラストレーターに仕事が舞い込む可能性はほぼゼロです。

 私はいわゆる萌え絵業界、つまりソーシャルゲームやエロゲ、ライトノベルなどの仕事はしていませんので、そちらの業界の事情は知りませんが、多分状況は同じだと思います。「クオリティの均一化」は業務を発注する側が一番必要とする「安心感」「信頼感」に直結します。お金が絡む以上、スケジュールが決まっている以上、それは「画の上手下手」以上に重視されると考えていただいても構いません。それだけ重要な、いや「プロ」を名乗るのなら必須の資質なのです。

●まとめ

(1)イラストの変更・修正指示は日常茶飯事
(2)クライアントの変更指示に一定のクオリティを保ちつつ柔軟に対応できるのが「プロ」
(3)それは「絵の上手い下手」以上に重視される資質である

以上です。


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