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インターネットは「最強の個人情報収集ツール」でもあることを忘れずに。(写真提供:FreeBackPhoto




 プロのイラストレーターも数多く利用しているSNSですが、TwitterやFacebook、ブログなどの利用には注意が必要です。なぜなら仕事を発注する際、イラストレーターにも発売前の商品の情報など、社外秘の情報が伝わる場合が多々あるので、そういった情報を絶対にネット上に流してはならないという「守秘義務」があるからです。

 昨今頻発する情報流出対策として、広告代理店や出版社では出入りの業者や制作スタッフに守秘義務を徹底させるため、セミナーを受講させたり、念書を提出させたりなどの対策を行っています。連絡にフリーメールは禁止、添付ファイルは10MB以下まで、ファイヤーストレージなどのクラウドサーバーの利用禁止といった対策を採っている代理店もあります。そういった状況の中で、TwitterやFacebook、ブログなどでプライベートを晒しているイラストレーターがどういう印象で見られるのか、自ずと理解できるかと思います。有名イラストレーターなら信頼をすでに勝ち得ていますし、それも立派な広報活動として認知されていますので問題ありませんが、どこの誰ともわからないイラストレーターがプライベートを晒まくっていると、「こんな人に社外秘情報を渡していいものだろうか?」と思われても仕方ありません。

 イラストレーター名義でSNSを利用すること自体は問題ありませんが、そこに書き込む内容は「オフィシャル」なものに限定するか、もしくはそれに近いもののみに特化すべきでしょう。個人的な情報や悩みや愚痴などは別アカウントを取得し、そこでやるべきです。特に外にオープンなTwitterなどのSNSは誰が見ているかわかりません。もし気に入ったイラストレーターが見つかったとしても、業務の発注の前にその名前でググってみた際、平気で個人情報を晒し続けているような人だと不安になり、発注を取りやめる可能性もあり得ます。そこまで至らなくても、相手にいい印象を与える行為では到底ありません。それほどまでに広告業界では情報流出に神経質になっているのです。

 ちなみに私はデザイナーとしてのオフィシャルなウェブサイトを別に持っています。そこには本名が掲載されていますが、本名でのSNS利用はいっさいしていません。ここを含め、3つ運営している個人活動としてのブログやTwitterは全てペンネームで、私個人を特定できないものになっています。また、仕事の関係者でこの個人活動を知るものは一人もいません。もう10年以上この状況を守り続けています。今後もこのスタンスは変わらないでしょう。