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なんだかんだで結局Tayasui Sketchesで描いてしまう・・・。Tayasuiについて詳しい解説をした記事はないようなので、今後ちゃんとした解説記事を書きたいと思います。




 お絵描き機能は最少限度にし、お絵描きでコミュニケーションを楽しむことを目的としたアプリの『pixiv Sketch』と『Kakooyo!』を試用し、比較してみました。まず、機能の比較から。


pixiv Sketch

・用紙…980×708(縦のみ)
・ペン…鉛筆、ペン、サインペン、ブラシ、バケツ、筆
・パレット…12色のストック
・レイヤー…乗算、加算、減算、差、比較、覆い焼き、焼きこみ、スクリーン、オーバーレイ
・投稿…コミュニティ投稿、タグ機能、リアクション通知機能、Twiter同時投稿
・その他…カメラ機能、写真取り込み機能
※作成サンプル


Kakooyo!

・用紙…800×565(縦横)、500×500(正方形)、370×320(LINEスタンプ)
・ペン…ペン、マーカーペン、えんぴつ、色えんぴつ、チョーク、木炭、スタンプ、エアブラシ、塗りつぶしなど20種類のブラシパターン
・パレット…スポイトツール、11色のストック
・レイヤー…最大10レイヤー、乗算、スクリーン、加算、オーバーレイ
・選択範囲…矩形、楕円、投げなわ選択ツール、マジックワンド
・投稿…コミュニティ投稿、ランキング機能
・装飾…ネコ耳・ヒゲなどの装飾、顔文字・効果線・背景、星やハートなど20種類以上のスタンプ機能
・その他…写真取り込み機能、カメラロールに書き出し機能、筆圧感知対応(iPadのみ)、CLIP STUDIOアップロード機能、TINAMI投稿機能
※作成サンプル

(試用環境:iPad mini(初代)+Digio2 スワロフスキー付 タッチペン)


 機能だけを比較すれば圧倒的に『Kakooyo!』の方が実用的です。『pixiv Sketch』は最低限の機能しかありません。何よりも選択・移動ツールがないのが痛いです。投稿されているイラストもアナログで作成→カメラで取り込み→そのまま投稿されているものが多いのはそのせいでしょう。では『Kakooyo!』一択なのかといえばそうでもありません。ツールの使い勝手や描き心地は『pixiv Sketch』の方が良かったりするのです。

『pixiv Sketch』はpixivとの連携を重視して設計しているらしく、通常のお絵描きアプリのように描いた画を他のデバイスに送るには、いったんpixivに非公開で投稿しないとだめなようです。その点『Kakooyo!』は「じっくりお絵かき」というモードが用意されていますし、他のデバイスへの送信も簡単です。

 コミュニティの盛り上がりはどっちもどっちですが、pixivのアカウントがそのまま使える『pixiv Sketch』、お題が決められていたり、複数人数参加でお絵描きができる『Kakooyo!』と好みで選べば良いかと思います。ただし、これはどのお絵描きコミュニティにも言えるのですが、やっぱりpixiv本家のような盛り上がりは期待できないですね。

 先行している『メディバンペイント』や『アイビスペイント』に対抗するため、イラスト作成よりラフな「落書き」「下書き」で使って欲しいとの運営の思惑が見え隠れしますが、お絵描きにしろ落書きにしろ「絵を描く」という行為はそれなりに時間と神経を使う作業です。「軽い気持ちで」と言われても、クオリティの高い作品イラストが投稿されてしまえば、それは結局「イラスト投稿コミュニティ」になってしまうわけで、そうなればレベルの低い落書きを投稿しづらくなってしまいます。『Kakooyo!』ではそれを避けるために時間制限を設けているようですが、思惑通りには行っていないようです。

 どちらのアプリを使うにしても、現状ではコミュニティのこれ以上の広がりは期待できないでしょう。定番の『メディバンペイント』や『アイビスペイント』が機能満載で、しかもそれぞれにコミュニティがすでに存在しています。お絵描きアプリ単体としても中途半端なので、『pixiv Sketch』や『Kakooyo!』のコミュニティにぜひ参加したい、という意思がないのなら、あまり使う意味はないですね。