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Bamboo Paperで書いてみました。ピンチイン・ピンチアウトが使いづらいのが難点。ワコムさん、改善をお願いいたします。




 私はフリーのグラフィックデザイナーですが、世の中が便利になるにつれ「フリー」どころか「不自由」な生活を強いられるようになりました。具体的には「修正発生!即対応!」です。つまり、クライアントの修正や追加などの要望に対して、なるべく早いタイミングで作業し、なるべく早いタイミングで返送しなければならないのです。私のメインマシンはデスクトップPCのiMacで、その作業のほとんどをイラレで行っています。ただ、いつもiMacの前にいるわけではありません。打ち合わせや撮影や取材の立会いなど、外出の機会もままあります。そんな際「今外出先なので作業できません」と言うと必ず「いつ戻って、いつもらえる?」と訊かれることになります。都内ならともかく、遠征先だとどうしようもありません。

 扱うデータが重く、ネットでのデータのやりとりが難しかった時代は修正時間を与えてもらえました。しかしPDFでのチェックが一般化し、ギガクラスのデータでもネットでやりとりができる昨今はそんな甘い時代ではありません。おおげざに言えば24時間対応でPCの前にいなければならないのです。

 そんなこんなで、最近は外出時には必ずサブマシンのMacBook Airを持ち歩いています。いくら軽いMacBook Airでも、やはりそれなりの重さはあります。それプラス打ち合わせ用のA4の方眼ノート、各種筆記具の入ったペンケースを加えるとさらに重くなります。しかしそれがここ数年の私の定番の外出スタイルでした。

 今年、デジタルお絵描きのためにiPad miniを入手しました。持ち歩きに適したサイズですので、当然カバンに入れたくなります。しかし、前述のようにすでにカバンはかなりの重さになっています。荷物嫌いで、なるべくカバンを軽くしたい私は、iPad miniを持ち歩く代わりにA4の方眼ノートとペンケースを排除できないか、と考えました。そうです、iPad miniにノートアプリをインストールしてノート代わりに使おう、と目論んだのです。

 ・・・長い前フリですが(笑)こうして手書きノートアプリを探すことにしたのです。しかしご存知の通り、AppStoreにはかなりの数の手書きノートアプリが存在します。ですので、なかなかゆっくりと試す機会がなかったのですが、今回この記事のために条件を絞って試すことにしました。その条件とは

●必須条件

(1)縦横どちらでも使える
(2)起動、動作などが軽い
(3)方眼ノートの代替なので、用紙設定で方眼が選べる
(4)シンプルで簡単な操作性
(5)書き心地がなるべくアナログに近い(タッチペンでの使用が前提)
(6)ピンチイン・ピンチアウト(拡大・縮小)表示機能
(7)PCへノートの送信が簡単

●その他

(8)無料が望ましいが、気に入れば有料でも可
(9)テキスト入力や画像貼り込み機能はあっても構わないが基本は不要

になります。

 解説しますと、(1)は打ち合わせの席上でサムネール(手書きのデザインスケッチ)を描くので、横位置で使用したいからです。(5)は、スタイラスペンの充電が切れていた時の予備に、タッチペンを使う場合を想定しています。(7)は帰宅後はPCでの作業になるので、取り込みが簡単なものが良いからです。

 実は、この条件のかなりの部分を『Tayasui Sketches』は満たしています。しかし、私のTayasuiには萌え絵と落書きイラストがいっぱい(笑)。そんなアプリをクライアントの前で立ち上げることなんてできません。ですのでTayasuiは除外しました。と、いうわけで私が選んだのは以下の3アプリになります。


(A)MetaMoji Note Lite

高機能ノートアプリ。ピンチイン・ピンチアウトは快適。ページのどの領域を拡大しているか表示される。選択→カット・コピー・ペースト・削除・回転機能、テキスト入力、画像取り込み、印刷機能、画面に触れたことによる誤入力を防ぐリストガード機能など。PCへの転送はAirDropが便利。

(B)Sketch Pad

無限用紙サイズのノートアプリ。メモリが許す限り(おそらく)ノートのサイズを大きくできる。ピンチイン・ピンチアウトはまあまあ。ツールボックスのフローティング・パレット化が可能。選択→カット・コピー・ペースト・レイヤーの入れ替え機能、リストガード(パームレスト)機能など。PCへの転送はDropBoxが便利。

(C)Bamboo Paper

シンプルなノートアプリ。ペンタブでおなじみのワコム製。書き心地はこの中で一番快適。その反面ピンチイン・ピンチアウトの感度は悪い。選択ツール、テキスト入力、リストガードといった機能はなし。画像取り込み機能あり。上記2アプリは1シートをフォルダにまとめるというファイル管理方法だが、これは一冊のノートに複数ページをまとめるという考え方。PCへの転送はDropBoxが便利。


 書き心地だけを考えれば、さすがワコムで(C)が一番使いやすいのですが、ピンチイン・ピンチアウトが使いづらくて結構ストレス。マルチタスクのジェスチャを切れば多少反応が良くなりますが、まだイマイチですね。ここが改善されれば私の用途では十分です。逆に(A)(B)はもっと書き心地にこだわってほしい。サクサクとペンを動かすと線がプッツリ切れてしまいます。ゆっくり丁寧な文字書きをユーザーに強いるのは本末転倒です。打ち合わせの最中にそんな悠長な時間はありません。パームレスト(リストガード)は誤入力を防ぐためにある機能ですが、手を画面の外に置けるiPad miniでは不要です。iPad Air以上のサイズで使用したい場合はあったほうがいいでしょう。

 結論ですが、機能は一番少ないのに書き心地が良いという一点だけでBamboo Paperをメインの手書きノートアプリにしたいと思います。次点はMetaMoji Note Lite。Apple Pencilで書き心地が向上すれば文句無しのメイン昇格です。最後はSketch Pad。用紙サイズはやはり決まっていたほうが書きやすいです。無限にする意味がちょっとわかりません。というわけでワコムさま、もしこの記事を読まれましたらピンチイン・ピンチアウトの感度の改善を何卒宜しくお願いいたします。もし改善されましたらCreativeパックの480円を支払いたいと思いますので。


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