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プロになりたければ「プロの場所」で画を描くべき。ちなみにpixivなどのお絵描きSNSは、ごくまれにプロへの登用があるにせよ「プロの場所」ではない。そこは「プロになる覚悟のないお絵描き好きが集まる場所」だ。ただし、プロがそれらお絵描きSNSを、自作品の広報の目的に利用するのはありだろう。(写真提供:pixabay




 私は日常的に印刷会社やweb業者への入稿業務を行っています。その経験から「プロのイラストレーターを目指すなら最低限知っておかなかればならない知識」をコラムでご紹介したいと思います。今回はその19回目「覚悟のない努力はただの「自慰」である、という認識」です。

 私はプロのイラストレーターではないですが、プロのイラストレーターをよく知るグラフィックデザイナーという立場です。そんな私がどうやってプロのとしてのスキルを身につけたかを説明しますと、

(1)Adobe Illustrator、Photoshop、InDesignなどのアプリケーションスキルは独学で習得した。

(2)グラフィックデザインをする上での企画やコンセプトの立て方、デザインスキル、紙面構成能力や印刷・Webの知識は業界内で業務をこなしていく中で習得した。

 (1)は現在、各種専門学校などで最低限は習得できるようですが、ハウツー本で勉強すれば独学でも問題ありません。現実の社会では、専門学校で学んだ知識やスキルはほとんど役に立たないか、ほんのさわり程度でしかないからです。では、なぜ専門学校へ通うかというと、そこには「プロへの入り口」があるからです。すなわち求人ですね。求人を行っていない各種スクールは、プロになりたいのならば行く意味はありません。そこで学べるのはしょせん「独学レベル」でしかないからです。

 (2)は私の例で言うと、業務の流れを理解し一応のデザインができるようになるまでに3年、チーフとして仕事が回せるようになるまで5年、デザインから素人臭さが消えてプロのデザインになるまで10年かかっています。つまり厳しいプロの世界に身を置いて、仕事をしながら鍛えられたのです。この業界には優しい先輩がいて、その人から手取り足取り教わったりなどということはありません。先輩の制作物や世の中の素晴らしいデザインからテクニックやセンスを自発的に「盗んだ」のです。

 上記の話を要約すると結局は「自分の努力次第」ということですが、実は努力だけではまだまだ足りません。努力プラス「何としてでもプロとして食っていくんだ」という「覚悟」が必要です。「覚悟」のない「努力」には何の意味もありませんし、他人に認めてももらえません。例えるなら、草野球チームに所属している野球好きが「プロを目指しています」と公言するようなものです。プロを目指す覚悟があるならば、プロやプロを目指す世界(野球ならリトルリーグや高校野球)に所属し、その中で揉まれながら努力を重ねなければなりません。pixivなどでイラストをアップしているだけの「努力」とは「草野球チームで週末に早朝野球を頑張っている程度の努力」と認識すべきでしょう。(それが悪い、と言っているわけではありません。アマチュア絵師としてお絵描きを楽しみたいのなら全く問題ありません)

 実はグラフィックデザイナーは「覚悟と努力」でなんとか食べていける世界なので、まだまだ甘いと言えるのです。プロのイラストレーターにはそれプラス「才能」が必要になります。でも「才能」は「努力」である程度ならカバーできると考えています。ですがその努力の質はデザイナー以上の、かなり高いものでなければなりません。当然そのモチベーションを維持するには「覚悟」が必要です。なのでやはり結論は「絶対プロのイラストレーターになるんだ」という「覚悟」が一番重要だ、ということになります。その覚悟のない努力なぞ所詮は自慰行為に過ぎない、ということです。

●まとめ

・プロで食っていくという覚悟のない努力は所詮「自慰行為」に過ぎない
・その「覚悟」とは退路を断ち、プロの世界に飛び込んで、その中で揉まれることである
・その覚悟がないのなら、アマチュアで楽しくお絵描きを楽しむべき

 ちなみに、ここでいう「プロ」とは、描いたイラストをクライアントに納品し、報酬を得るという「業務」としてイラスト制作を行い、生計を立てている人のことを指します。同人誌の売り上げや絵画の個人販売で生計を立てている人は同人作家・自主制作作家であって、プロではありません。業務と同人の二足のわらじを履いているのならギリギリ「プロ」と名乗っていいレベルでしょう。

 以上です。


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