86d3f341
東京ビッグサイトのメインエントランスに掲げてあった案内告知。東展示場がここからあんなに遠いとは・・・笑。




 前回のvol.44に続いての訪問ですが、ちょっと出かける準備に手間どってしまい、到着したのは午後2時過ぎと遅くなってしまいました。前回は西展示場だったのですが、今回は東展示場。「そんなに大きくは違わないだろう」とタカをくくっていたのですが、エントランスをくぐってから延々と歩かされるんですね。そして、その東展示場の構造は私の嫌いな幕張メッセ(笑)と同じく単なる並列構造で、手前から東4、東5、東6・・・と続き、横断歩道を渡って一番奥が東新展示場の東8、それに隣接する東7はライブ会場とレストランエリアとなっていました。前回の西館は「コの字型」に展示スペースを配した回遊構造で、ぐるっと一回りすれば入口に戻って来られたのですが、東展示場は奥まで行ったらUターンするしかないので目的なく会場を見て回りたい一般客には辛い構造です。そのせいもあって、会場を大きくひと回りしただけで早々に退散してしまいました。

 今回の会場配置では、東新展示場に移動するには一旦会場外に出るしかないため、入場者にパスを渡すシステムになっていました。出店者は出店者パスを支給されていましたので、そのパスを見ればそのお客さんが一般客か、それとも出店者かは一目瞭然。私が会場入りした頃には一般客より圧倒的に出店者が多いという状況でした。そう言えば会場に向かっている時、お客さんがどんどん会場から出て来ていましたので、おそらく特定の作家のファンは目的の作品を購入してしまうと、とっとと帰ってしまうのでしょう。だとすると、私のような「一見さんの一般客」は少数派だということがわかります。

 まあ、イベントの特殊性を考えれば妥当と言えば妥当なんだと思います。つまるところデザインフェスタとは「人気作家とその作品が欲しいファン、それ以外は出展者とその身内が交流する超巨大イベント」ということになるでしょう。つまり「出展者やクリエーター同士の身内ノリがほとんど」ということですね。ちょっと意地悪な言い方をすると「内向きなイベント」ということになるでしょう。そういう意味ではコミケはなんだかんだといっても主役は非クリエーターのお客さん(「一般参加者」と呼ぶらしい)なので、扱っている内容はアレだとしても、かなり「外向きなイベント」と言えるでしょう。

 もちろん「出展者同士の身内ノリ」が悪いわけではないですし、それはそれで有意義な空間と時間であることは間違いないです。しかし非クリエーターの、ごくごく普通の一般人にとってはコミケ以上に「遠い遠い、異世界の話」であろうことは想像に難くありません。それはイベントの規模が拡大すれば拡大するほど一般人を遠ざけてしまう、という逆説的な効果をもたらしているのではないでしょうか。あの規模の会場と大人数の中を「面白そうだからちょっとぶらっと歩いてみよう」なんて思う通りすがりの人はほとんどいないでしょう。デザフェスはもう一見さんを寄せ付けないまでに肥大化・ごった煮化しすぎたようです。「このカオス感がデザフェスの良さ」と言われても、あれだけ会場が広大で、ジャンルも多岐に渡りすぎていると途方に暮れて帰りたくなってしまうのが本音。ジャンルを明確化・細分化し、開催日を分けるなど運営を整理する必要性をかなり感じました。

 コミケは版権ものがメインですので、オリジナルのみのデザフェスとはそもそもその成り立ちからして違いますから一概には比較できませんが、それでもイラストを描いているのなら、やはりどちらも一度は出展者として経験はしておくのは悪くないかな、とは思いました。ただ、出店は一人では不可能(やればできなくないそうですがかなり大変)なので、必ず協力者が必要になります。そうなると嫁を巻き込むしかないのですが、嫁には萌え絵を描いているのもこのブログも内緒にしてるのでどうしましょう・・・笑。まあ、いつかはバラすしかないでしょうね。

 ところで、デザイナー(主にWEB関係)にはおなじみの「ぱくたそ」というフリー画像サイトがデザフェス出店した記事がこちらこちらにあります。2012年とちょっと古い情報ですが、現在とそんなに大きくは違わないと思いますので参考になります。はっきりとした記述はありませんが「お金と時間を使い、設営など大変だった割にはあんまり・・・」という本音が透けて見える大変貴重な記事になっています(笑)。また、こちらには運営者のインタビューもありました。私がデザフェスの存在を知ったのは確か97〜98年頃だったので、けっこう初期だったんですね。この頃よく周りのプロのイラストレーターさんやカメラマンさんから「出展するのでぜひ」というお誘いを受けた記憶があります(結局行きませんでした。だって貴重な休みを仕事関係の人脈で潰したくなかったし・・・)。現在は自主制作作家とアマチュアがメインと言っていいでしょう。

 というわけで、デザインフェスタの現状を私なりに分析してみましたが、これから出店しよう!という方の何かのお役に立てれば幸いです。