掴みピローとセーラー服
(c) Futajyuro Iwasa : Adobe Illustrator CS6 for Mac, CMYKmode, All Vector Graphics,35.6MB, 6/30/2017




 デジ絵・萌え絵の第20作目『掴みピローとセーラー服』です。このイラストでは以下の課題を設定し、そのノウハウの吸収に努めました。


(1)寝姿を描く

 顔が赤いのは、おそらくこの子は風邪をひいているんだと思います(すっとぼけ)。それはともかく、いきなりうつぶせ寝を描くのは難易度が高いと思ったので、描きやすい仰向け寝を選んでみました。下からのアオリを描いてみたかった、というのもあります。ですので、このシチュエーションは仕方なくこうなったものです(さらにすっとぼけ)。セーラー服にしたのは腹チラを描きたかったからですが、これも練習です!(断言)。

(2)白のニーソックスを描く

 これも萌え要素としては欠かせませんが、描いたことがなかったものです。微妙に肌が透ける白のニーソの表現をイラレで試してみたかったのですがどうでしょうか? ソックスの透明度を下げて、白のハイライトを不透明にしています。この方法は黒のニーソでも使えそうですね。

(3)シーツや枕のシワを描く

 こんなにシワばかり描いたのは初めてではないでしょうか。やっぱりいろいろわかっていません。一発で決めるべきところを、何度も何度もトライ&エラーしています。シワは山と谷の連続ですが、富士山は理解できても北アルプスは理解できていない、そんな感じです。

(4)背景を描く

 寝姿を描くとなればであればベッドの上という背景を選ぶのは仕方ないですね(仕方ないんです!)。ベッドは自分で描こうと思い、いったん完成させたのですが、アタリに入れておいた版権フリーのイラストのデキを上回ることができずボツにしました。結局そのデータを流用、改変して使用しました。壁紙は既存のクリップアート集を使用しています。


●総評

 背景を描くことを前提にすると、大きく分ければシチュエーション(状況・シーン)を設定するか、モチーフを決めてグラフィカルに処理(花やお菓子を散らすなど)するかの二択になるかと思います。萌え絵ではどちらの方法論でもOKですが、イラレで描く場合、後者の方が得意ですね。ただ、単なる平面的なテクスチャ処理にしないようにしないと(少なくともキャラとのパースとは合わせるべき)萌え絵ではなく「デジタルイラスト」になってしまいます。もちろんそれが悪いと言っているのではなく、私の考える萌え絵の定義から外れてしまうからです。

 今回はあえてイラレには向いていない前者に挑戦してみました。以前描いた『地虫の蛹』でも感じましたが、ペイント系のように背景のディテールを筆のタッチでごまかすことができないイラレでは、とにかく情報量(描きこみ)を増やさないと、とたんにしょぼく見えてしまいます。もちろんイラレはコンマミリ単位で描きこむことができますが、何を描きこめばいいかの選択が難しいですね。ベッドを豪華なお姫様ベッドにしたのも情報量の水増しをしたいからですが、ベッドの上はシーツだけですので、真っ白い空間があるだけになってしまします。その対策としてシーツに薄く模様を入れるか、超ロングのツインテールで空間を埋めるか迷いました。結局ツインテにしましたが、背景は「必然性のある細かい描きこみ」をする必要(必然性がないと嘘っぽくなる)があるので、今後も課題として背景の画力アップ(なるべく自分で描きたい)と併せて検討を重ねたいと思います。

 余談ですが、この画を描いて「掴みピロー」「掴みシーツ」という同人用語をはじめて知りました。また余計な知識が増えてしまいました。えーい、もうどうにでもなあれっ!