物語後半のショートの紅緒も可愛いのですが、これじゃ期待できないですね。





 私には一つ上に姉がいて、中学・高校時代にこっそりと姉の部屋から少女漫画を持ち出しては、自分のイラストの参考にしていた話はここでしましたが、どの漫画家のどの作品だったかまでは、ほとんど覚えていません。それでも一応全巻読破し、絵柄も好きだった少女漫画が三作品あります。それは『キャンディ・キャンディ』と『ときめきトゥナイト』(1部のみ)、そしてこの『はいからさんが通る』です。この三作品は全てアニメ化されましたが、当時をリアルタイムで過ごした方はご存知のように、『はいからさん』は途中打ち切りという憂き目に遭ってしまい、ラストの大円団まで描かれていません。今回の再アニメ化に際し、原作ラストまで描ききるという話だったので密かに期待していたのですが、予告編を見てその期待は失望へと変わってしまいました。それは「これ、紅緒じゃねーし!!」です。なんなんでしょうね、この劣化プリキュアようなキャラデザインは! 一番許せないのは強調された鼻筋の線。確かに大和和紀の原作にも鼻筋はありますが、それはあの昭和なキラキラお目目があってのもの。このデザインにはまるで合っていません。しかも丸っこかった輪郭も縦長に、頭身も微妙にリアル寄りになってしまいました。

 原作は基本ギャグマンガですが、今の時代にあのギャグはほとんど通用しません。ならば原作のシリアス要素を増やすため、リアル寄りにデザイン変更という判断なのか、もしくは母娘で劇場に足を運んでもらうため、子供世代に向けた「現代風」デザインなのか、それともその両方なのか・・・。想像できるのはこういった要因ですが、それにしても紅緒の「やんちゃで可憐な愛らしさ」がちっとも感じられません。これなら作画崩壊でも旧作TVアニメ版のほうがまだマシです。試しにリアルタイム世代の嫁に予告編を見せたところ「紅緒がちげー!!!」の一言で終了でした(笑)。

 原作者の大和和紀はこう言っていますが、本心かどうかはわかりません。改変するならするで、もっとやりようがあった筈です。どちらにしても「やんちゃで可憐な愛らしさ」が全く感じられないこのキャラデザを私は全く受け入れることができません。そう感じたリアルタイム派はけっこう多いんじゃないでしょうか。