ハロウィンの夜の悪魔っ娘
(c) Futajyuro Iwasa : Adobe Illustrator CS6 for Mac, CMYKmode, All Vector Graphics,107.1MB, 10/28/2017




 pixivハロウィンバトル『ハロウィンといえばどっち?』という企画が10月31日まで開催中なのですが、この企画に『ハロウィンの夜の悪魔っ娘』というイラストで参加してみました。

 当初、このイラストはこの企画のために描いたわけではなく、ハロウィンに合わせてイラストを描こうと思い、魔女は去年霧雨魔理沙を描いているので、今回は悪魔を描いてみようと思っただけです。ちょうどそのタイミングでの企画発表だったので、ついでに参加してみました。

 この企画、オリジナルかどうかの縛りはないようのなので、版権ものもチラホラ投稿されているようですが、pixivという企業が企画し、公募している以上、本来ならば「エロなし・オリジナルのみ」縛りにすべきものです。賞品や特典などは用意せず、ただ「魔女チームと悪魔チームのどちらが勝つか」「それぞれのチームで最も活躍した作品を「魔女四天王」「悪魔四天王」として表彰」と、得られるのは名誉のみだったとしても、企業が違法性の高い二次創作を助長するような企画を行うべきではありません。例えるならば「誰が一番盗めるか!バレなきゃOK万引き大会」をpixivが主催しているようなものです。おそらく企画の盛り上がりを優先し、違法性には目を瞑ったようですが、その判断は大きな間違いであると言わざるを得ません。

 pixivが二次創作という「違法行為」の上に成り立ってるのは厳然たる事実ですが、ユーザーが自主的に二次創作を投稿するのを規制しない(現実的に規制は不可能であったとしても)のなら、せめて自社が立てた企画ぐらいコンプライアンスを守るべきではないでしょうか。こういったpixivの、版権所有者に対して「見逃して!」と考える「甘え」(甘えなければpixivの経営は維持できないでしょう)はpixivの抱えた爆弾です。いつ爆発してもおかしくありません。営利目的でない(少なくとも運営側はそう標榜している)コミケと違い、pixivは営利を追求する純然たる「企業体」です。つまり「無許可二次創作を集めることによって利益を得ている違法企業」ということです。もちろん申告されない限り罪にはなりませんが、だからといって「何をやってもいい」わけではありません。今回の企画は「自分たちはユーザーの違法行為の上に成り立っている企業なんだ」という自覚(自戒)を忘れているのではないか、そんな気がしてなりません。

 私は広告業界に身を置いていますが、「版権」「肖像権」「著作権」などの扱いが年々厳しくなってきているのを肌で感じています。それでも特段利益を得ていない、個人ユーザーの二次創作まで規制される事態まではならないでしょうが、二次創作によって多額の利益を得ている企業や団体には、今後厳しい対応を迫ってくることが予想されます。pixivはその最大手ですので、目をつけられる危険性は非常に高いです。著作権管理団体が「御社のサイトに掲載されている二次創作を全て削除し、今後も掲載をしないようにしなさい」と一言お達しがあった時点でpixivは吹っ飛ぶでしょう。pixivもそれはわかっているようで、さまざまな別事業の展開を模索しているようです。まあ、それが身を結んで間に合えばいいですが、もし間に合わなければアウトですね。