アーロンチェア
我が社の社長の椅子(笑)。フリーランス独立記念に奮発して15万のアーロンチェアを買ったのですが、けっこうボロボロに(写真じゃわかりづらいですが)なってしまいました。法人化していないので私は社長ではありませんが、個人事業主なのでまあ一人会社の社長のようなものです。




 つい最近、知り合いのイラストレーター事務所が解散してしまいました。所属していたイラストレーターはフリーになるか、廃業・転職するかを余儀なくされたそうです。仕事の絶対数の減少や競合多数による仕事の奪い合い、それによるギャラの低下など、もう「イラストレーター事務所」という柔軟性に欠ける業態は時代遅れなのかも知れません。広告代理店やメーカーの制作室、広告制作事務所やデザイン事務所などに所属するいわゆる「社員イラストレーター」でなければ(そういった方々の中にも将来フリーランスを目指している人はいるかと思いますが)、「イラストレーター=フリーランス」というのが当たり前の時代になったようです。

 年がバレるんであんまり言いたくもないんですが、私はフリーランスになって20年を経過しています。一度20代半ばに中途半端にフリーランスになってしまい、頓挫してしまったので、再度フリーランスを目指した時は入念な下準備と根回しをしました。それでも年収の浮き沈みが激しく、毎年確定申告の時期になると溜息しか出ません(笑)。最近ニュースで政府が「働き方改革」と称した政策を打ち出していて、ニュースでも「フリーランス」という言葉を耳にするようになりました。20年もやっている私からすれば「今更かよ、おせーよ」と思ったりもするんですが、基礎控除の拡大など、サラリーマンに比べて不利だと言われている税制の改革には期待を寄せています。できれば「個人事業税」(法人でいうところの「法人税」)を減税していただければ嬉しいんですけどね。

 この「個人事業税」という名の通り、フリーランスとはすなわち「個人事業主」です。つまり「個人(一人)で経営し、一人で労働し、その労働に対して収益を得る一人の会社」という意味です。会社である以上経営者、すなわち社長でもあるわけなんですが、フリーランスをされている方の中には、この「経営者」という立場を理解していない人もままいるようです。この記事でも書いた通り、フリーランスの収入は全て「報酬」になります。「給料(賃金)」ではないんですね。賃金とは雇用主が労働者に払うお金のことです。クライアント(依頼主であって雇用主ではない)がフリーランス(個人事業主)に支払うのは報酬、会社的に言えば収益です。であれば経営者は収益を増やすための努力を払わなければなりません。なにしろ「社長は自分」なんですから。それには大きく分けて二つの方法があると思います。

(1)今やっている事業(業務)の収益性を高める

(2)新規事業(業務)を立ち上げて新たな収益の柱とする


 ビジネス関連のニュースをよくチェックしている方にとっては、この二つはよく話題にのぼりますので特に目新しい話ではないと思います。(1)であれ(2)であれ、どちらにしても経営者としてのアイデアと判断、そしてそれに伴う自身の努力が必要になります。つまり「労働者的感覚」のままでいては仕事も収入も減っていく一方だといことです。私が「制作時間を時給換算してそれをギャランティとすべき」や「素人が参入して相場が下がるのは迷惑」という意見を揶揄するのは、これらがその「労働者的感覚」の最たる例だからです。「この商品の制作には5時間かかっているので値段は5000円だ」「隣に素人のラーメン屋がウチの半額で商品を出しているのは迷惑だ」。こんな話を誰が「その通りだ」と納得するのでしょう? 「時給で商品価格が決まるなんて聞いたことがない」「客は安くて美味しい店に行くんだから負けないように努力すればいい」。そう言われるのは目に見えています。

 さて、ここをご覧になっているフリーランサーの頭の中は「経営者的感覚」になっているでしょうか? 「労働者的感覚」に陥ってはいないでしょうか? 今一度、ご自身に問いかけてみてください。


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