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広告関連は銀座界隈、出版関連は水道橋・御茶ノ水界隈、IT・ゲーム関連は渋谷・六本木界隈というのがこの業界の「棲息地」ですが(もちろん例外もある)、街が華やぐこの時期に仕事で銀座を歩くのはなかなか辛いものがありますね(笑)。(写真提供:FreeBackPhoto




 私は日常的に印刷会社やweb業者への入稿業務を行っています。その経験から「プロのイラストレーターを目指すなら最低限知っておかなかればならない知識」をコラムでご紹介したいと思います。今回はその31回目「フリーランスのイラストレーターとして、知っておくと得するTips 5選」です。

 ここのところ、イラストレーターやフリーランスについて厳しい内容の記事の投稿が続いていますが、ここに掲載している内容は業界では「ごく当たり前な常識の範囲内」のものです。もしこれらを「厳しい」と感じるなら現実がそれだけ厳しいのであって、私個人の認識が厳しいわけではありません。その点だけは間違いのないようにお願いいたします。

 今回はちょっと趣向を変えて、フリーランスとして業務をこなしていく上で、知っておきたい役立つ情報をお教えしたいと思います。ここでお話しした「情報商材商法屋」や「イベント商法屋」が話す内容よりも有益と思いますし、しかも無料です(笑)。ぜひ参考にしてみてください。


(1)独立直後の「ご祝儀相場」に過大な期待をしない。

 実は2〜3年くらいならフリーランスとして生計を立てるのはそんなに難しくはありません。俗にいう「ご祝儀相場」というやつです。「フリーになったんだって? よかったね、じゃあこの仕事お願い」と自分の身の回りのクライアントが応援してくれるのです。しかし、それが一回りしてしまった後、次の仕事が来る保障はありません。かなりのパーセンテージ(おそらく7〜8割)のフリーランサーはこの段階でフリーランス生活が破綻、結局は再就職するしかなくなります。それを避けるためには、それを見越した分の数多くのクライアントを捕まえておく必要があるのです。

(2)レギュラーの仕事より単発の仕事を収益の柱にするべき

 広告や出版系の仕事で、カタログ・雑誌などの定期刊行物のイラストは、それがが存続している間はレギュラーとして毎月一定額の収入が見込めます。それを糧としてフリーランスになるのは比較的簡単なのですが、その定期刊行物が廃刊や休刊になると生活を支えてきたその一定額の収入が見込めなくなり、とたんに生活が破綻します。単発の仕事は確かに収入が不安定になりますが、それをなるべく多く獲得できる状況をつくっておけば、レギュラーの仕事が消滅しても食いつなぐことができます。私の場合、独立時は2:8の割合で当時からレギュラーは少なめでしたが、現在は100%単発です。

(3)運転資金は年収分を常に確保しておくべき

 運転資金とは要するに「貯金」です。フリーランスはいつどうなるかわかりません。病気や事故のリスクも考えなければなりません。そのためには1年間何もしないでも生活できるだけの資金は確保しておくべきです。具体的には数百万円程度は必要でしょう。もちろんこの資金に手をつけてはいけません。「貯金があるから、それでぱーっと海外旅行に行こう!」ができるのは、給料という安定収入がある人だけです。

(4)連絡先(メールアドレス・携帯電話番号)は変えてはいけない

 フリーランスを長くやっていると、ある日10年も音沙汰がなかったクライアントから突然連絡がある、ということが意外に多くあります。ですのでフリーランスとして独立時に使用していたメアドと携帯電話番号は変えてはいけません。「変えたけど変更通知したからいいや」と思うかもしれませんが、先方は最初に登録した連絡先をそのままにしておく場合がほとんどで、変更のお知らせを反映してくれるクライアントはごく少数です。ですので、それらを変えた時点で、いくつかのビジネスチャンスを失うことになります。連絡さえつけば住所、固定電話番号、FAX番号、ホームページのURLなどはあまり問題になりませんので、引越しは自由にしてくださって構いません。

(5)クライアントに最低でも年賀状は送るべき

 以前は暑中見舞いも送っていたのですが、最近は年賀状のみになってしまいました。もちろん時節の挨拶としての最低限の礼儀としてですが、フリーランスにとって「生存しています告知」という意味もあります。年賀状さえ送られてこなくなったら、クライアントは「ああ、消えたな」と思うからです。私に年賀状を送ってこなくなったイラストレーター、コピーライター、カメラマンは多数存在します。その度に「ああ、消えたな」とやっぱり思ってしまいます。ただ中には単に不精で送ってこない人もいるのですが、そんな人でも最低限クライアントには年賀状を送っているでしょうね。

(番外)人員削減の口実のために独立を促されることがある

 「得する情報」ではなく、「留意すべき情報」なので(番外)とさせていただきました。広告、出版、印刷、IT、そしてゲーム関連会社なども一般企業と同じように、自分たちが生き残るためには無駄な人件費を削減しなければなりません。ですので俗にいう「リストラ」を行うわけですが、そのリストラの口実に会社からフリーランスとしての独立を促される、ということが現実にあります。「仕事は回すからと言われたので会社から独立→元いた会社から仕事をフリーランスとして請け負う→しばらくはそれで生活できるので他に営業をせず、取引先は元いた会社のみ→徐々に仕事が減らされる→やがて生活が破綻する」というパターンです。要するに体のいい「首切り」ですね。「自分の実力を過大評価」「現実を知らない夢見る夢子」「口車や甘言に乗せられやすい単純思考」「プライドだけ高く実力が伴っていない」タイプがこの罠を仕掛けられやすいです。業界ではわりとよくある話なので、たとえそんな目にあったとしても誰も同情したりしません。「おつかれさん、じゃ、元気で」で終了です。どちらにしてもフリーランスとして独立し、成功するためには周囲から実力を認められ、「独立されると困る」「あなたがいないと仕事が回らない」と思われているタイプでないとまず不可能でしょう。

 こういった事実をよく認識した上で、客観的かつ冷静に自分を見つめて、そして最良の判断・選択をしてください。

 以上です。


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