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サラリーマンとフリーランス、どちらが楽かと問われれば、「どちらも大変」と私なら応えます。私のクライアントのほとんどはサラリーマンですが「本当に大変だな」といつも思います。ですので私の仕事は「サラリーマンを楽にしてあげる(できないことをしてあげる)こと」だと思っていますし、それがフリーランスの存在価値だとも思っています。(写真提供:FreeBackPhoto




 私は日常的に印刷会社やweb業者への入稿業務を行っています。その経験から「プロのイラストレーターを目指すなら最低限知っておかなかればならない知識」をコラムでご紹介したいと思います。今回はその32回目「フリーランスとして生き残るために必要なたったひとつのこと」です。

 まずはこの記事の一読を。

フリーランスやめるので本当のことを全部書く

 この方はWEB関連だそうなので、グラフィックデザイナーの私とは業界が違います。ですので、ここに書かれていることは当てはまる部分もあれば、まったく当てはまらない部分もあります。しかし「業務を個人で受注し、個人で納品する」というフリーランスの仕事の根幹は、どの業界であれ変わりはありません。以前この記事で「実は2〜3年くらいならフリーランスとして生計を立てるのはそんなに難しくはありません」と書きました。この方は5年ということですが、大体この年数で限界を迎える人は実はかなり多いのです。「年収1000万円を超えた」と記事にはありますが、これがいわゆる「ご祝儀相場」というやつで、「フリーランス独立おめでとう発注」が一周してしまったあとの次の仕事が思うように受注できす、やがてジリ貧になり、そしてフリーランス廃業という定番パターンを辿ったようです。3年ではなく5年になったのはジリ貧期間をなんとかやりくりしていただけでしょう。

 では長期間フリーランスを継続させ、生き残るために必要なこととは一体なんでしょうか?

それは「信頼」です。

たったこれだけです。「信頼」。

 自己アピールがどうとか、セルフブランディングがどうとか、アーティストとしてどうとか、プレゼンテーションどうとか、そんなのは全然関係ありません。むしろ、そんなこと言っている時点で「あ、こいつ底浅いな」「なんか言ってるからとりあえず一回使ってみて、ダメなら二度目はないな」と思われるだけです。

 クライアントからしてみれば「他人に業務を委託する」というのは「自分が背負っている責任の一部をその人に任せる(委任する)」という意味です。最低でも「その人に任せた自分の責任」と同等か、それ以上の責任を果たせて(結果を出して)、やっと「一つの信頼」を勝ち得るのです。一回一回の仕事は、そのフリーランスが与えられた責任を全うできるかどうかの「試験」です。「仕事が減る」ということは「試験に落ち続けている」ということであり、「フリーランスを続けられない」というのは「すべての試験に落第した」ということです。たとえクライアントが笑顔で「またよろしく!」と言ったとしてもそれを信じてはいけません。試験に合格したかどうかは「次の仕事」が来るか否かでわかります。

 たまたま運がいいとか、人に恵まれているとか、チャンスを逃したとか、そういった不確定要素は短いスパンなら影響はありますが、長いスパンで考えると全然関係ありません。一回一回の仕事の責任を全うし、それによって勝ち得た信頼が次の仕事を呼ぶのです。もちろん「信頼」を得るためには「実績」も「実力」も「スキル」も「センス」も「アイデア」も必要ですし、そもそも仕事を受注するためには「人脈」や「コネ」や「人格や人柄(性格)」も必要です。しかしそれらはあくまで二次的、副次的な要素です。すべての仕事の根幹は「信頼」です。クライントは「信頼できる人」を求めています。それ以外は「単なる飾り」なのです。

 いろんなところでいろんなフリーランサーがそれぞれの立場で「フリーランス」という業務形態を語っていると思いますが、表層的な「それっぽい言葉(ワード)」に騙されず、地道に、本当に地道に「クライアントの信頼」を勝ち得る努力をしてください(それが具体的に何なのかは自分で考えてください)。そうすれば自ずと道は開ける・・・私は長いフリーランス生活からそう考え、そう感じ取り、そしてそう信じています。


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