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ワーク「スタイル」ばかり取り沙汰される昨今の風潮はうんざり。本来は「ワーク」スタイルであるべきなのに。あと、フリーランサー(笑)の社会的地位はフリーターと大して変わりません。それはクレジットカードを作ったり、銀行からお金を借りようとすればわかります。公務員>サラリーマン>自営業>個人事業主>フリーター>無職の順です。それが「現実」です。(写真提供:FreeBackPhoto




 私が「ノマドワーカー」なる言葉を知ったのは2010年頃だったので、もうずいぶんになります。定義はwikiによると

 英語で「遊牧民」を意味する「ノマド (nomad)」と、「働く人」を意味する「ワーカー (worker)」を組み合せた言葉である。〈中略〉評論家の荷宮和子は、ノマドワーカーを「オフィスから離れ、スタバあたりでノートパソコンを広げて、『ドヤ顔』しながら仕事する人たち」「モバイルが普及した時代ならではの、遊牧民的労働者」と表現している。


 で、端的に言えば「カフェやコワーキングスペースなど、場所を選ばず自由に仕事をするフリーランス」という理解でいいと思います。さらに昔には「SOHO」という言葉が流行りました。意味は「スモールオフィス・ホームオフィス」で、これも要するに「小規模オフィスや自宅で仕事をするフリーランス」という意味です。時代とともに言葉は変わり、働く場所は違っても結局は「フリーランス(個人事業主)」であることには変わりなく、1990年代からフリーランスをしている私にとってそれは「個人事業主をカッコよさげに言い換えているだけ」に過ぎません。

 ここ数年、スタバなどのWiFi環境のある外出先で仕事をしなければならない局面が増えてきました。その主な理由は

(1)ネット環境の充実でクライアントとの連絡が密にできるようになったため、案件の受注や連絡、修正などのやりとりにレスポンススピードが求められるようになった。

(2)ノートPCの高性能化、小型・軽量化で、重いデータを扱うデザインの業務でもノートPCが実用的に使えるようになった。

(3)フリーWiFi環境が充実した。

などが挙げられるでしょう。

 いくらPCで仕事の全てが賄えるとは言っても、打ち合わせや立会いで外出しなければならないこともままあり、そのたびに作業が止まってしまっていては仕事になりません。ですので、ここ数年は外出にノートPC(Macbook Air)は必携ですし、スマホで仕事メールのチェックも怠りません。何かあればスタバに飛び込んで即作業!!というわけで、私は図らずとも「ノマドワーカー」の仲間入りをしていたことになります。

(注意:私の場合守秘義務があるので、こういったノマドワーキングはあくまで「緊急措置」です。席は必ず壁を背にして覗かれないようにしていますし、必要な時以外はWiFiを切っています。)

 「SOHO」であれ「ノマド」であれ、「それに憧れている」からではなく「その方がコスト的にも効率的にも優れているからそうしている」「そうならざるを得ないからそうしている」というだけのことです。最近は「フリーランサー」(笑)と言うそうですが、表層的な言葉や肩書きに憧れている時点で「(他人にカッコよくみられたいという)意識高い(だけ)系」と揶揄されるのがせいぜいです。フリーランスにとって「ワークスタイル」や「肩書き」は後からついて来るものです。肩書きがモノを言うのは公務員や「有名企業名」という裏付けがあるサラリーマンだけです。

 過去に言われてきた「フリー」や「自由業」などを含めると個人事業主をカッコよく言い換えたワードは今までにいくつ生み出されて来たのでしょう? 今も昔も相変わらず「流行を作り出し」「流行を煽り」「それが廃ればあとは捨て去るのみ」というルーチンは繰り返されています。長くフリーランスの仕事を続けたいのなら、そういった「使い捨てルーチン」に組み込まれることなく、地道に、着実に一歩一歩進むしか方法はありません。しかし往々にしてその筋の「トレンドリーダー」になりたがり、自ら進んで「使い捨てルーチン」の中に突き進む人も多く存在するのもまた事実です。では、そういった過去の「トレンドリーダー」たちはどこへ行ってしまったのでしょうか? どなたか一人でも名前を覚えているのでしょうか? 私は「フリー」や「自由業」や「SOHO」を煽ったトレンドリーダーたちを一人も覚えていません。今どこで何をしているのかも知りません。そもそも「ご存命」かどうかもわかりません。

 現在の団塊の世代は1960〜70年代に青春を過ごした人たちです。その当時の若者の流行のライフスタイルは「ヒッピー」でした。定職につかず、日銭を稼ぎ、その日暮らしで自由に生きる・・・それが「カッコいい」とされていた時代です。その世代が年金受給年齢に達し始め、持ち家も、家族も、貯金も持たず、微々たる年金も酒とパチンコに消える生活困窮者、いわゆる「下層老人問題」として表面化しつつあります。なんのことはない、単なる自己責任の結果でしかありませんが、その下層老人を生み出したヒッピーが現代に蘇ったのが「ノマドワーカー」であり「フリーランサー」です。そういう「自由(フリー)と引き換えに陥った残酷な現実」をちゃんと認識した上で、「ノマドワーカー」なり、「フリーランサー」を語ってほしいものですし、それらを実践するならそれなりの「覚悟」を持って臨むべきですね。


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