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長い人生の時間のそのほとんどを「仕事をして」過ごすのだから仕事選びは極めて重要。加えてフリーランスを選ぶなら尚更です。であれば「ほんの数年フリーランス生活を味わってみただけ」で「フリーランスとはなんぞや」と説く記事になんの説得力もあろうはずがありません。フリーランス経験10年以下など「独立ごっこをしていたに過ぎない」と、私なら思いますね。(写真提供:FreeBackPhoto




 正直にお話ししますけど、私は今まで(このブログを始めるまで)世の中(ネット上)で「イラストレーター」や「フリーランス」がどのように語られているかなんて、全然興味がありませんでした。私自身、長らくグラフィックデザイナーとしてフリーランスの世界で生きていますが、この業界(広告・出版業界)ではフリーランスなんて珍しくもなんともなく、私の周りのフリーランスのみなさんは普通に仕事をし、普通に生活されています。まあ、それだけキャリアの長い方ばかりとも言えますが、そんなイラストレーターさんも、ライターさんも、カメラマンさんも鼻息荒く「私、フリーランスなんです!」なんてイキったりしていません。にもかかわらず、「フリーランス」というなんだかカッコよさげな響きにつっかかってくる鬱屈したサラリーマンがいることくらいは承知しています(実際飲み屋で絡まれたことが何度かあります)ので、よほどでない限り自分から職業については話さないようにしています。

 ところが2年前に「(アマチュア)イラストレーター」という立場でこのブログを始めて以降、世の中(ネット上)で「イラストレーター」や「フリーランス」がどのように語られているかを知るためにググったり調べたりしてみて、そこで初めて「なんだか夢物語のような憧れだけでフリーランスが語られているあり様」を目の当たりにしました。その中でも特に違和感のある言葉がこの「フリーランスの成功体験」です。

 「フリーランス成功」の定義とは一体なんでしょうか? 私が思うに「成功」と断言できるのは「フリーランスとして人生を完遂すること」以外ありません。つまり「年金受給年齢までフリーランスでいること」です。そしてそれ以外(再就職や結婚・出産などでフリーランスを辞めること)はすべて「失敗」と言っていいと思います。なぜならフリーランスとは個人「事業」主です。事業が継続できなくなる=倒産・廃業ですので会社を潰すことと同義であり、それを世間では「失敗」と呼ぶからです。

 しかし、この定義に当てはまる「フリーランスの成功体験」の記事を私は読んだことがありません。「成功」と謳っている記事のほぼ全ては「今現在、フリーランスを継続できている」というだけのものです。フリーランスの世界は一寸先は闇です。明日にも廃業する可能性だってあります。5年や10年で「成功」なんてとても言えるものではありません。20年だってあやしいものです。それなのになぜ自信満々に「成功体験」や「成功のノウハウ」なんて記事が書けるのか、私には不思議に思えてなりません。

 まあ、私が奇跡的に「年金受給年齢までフリーランスでいること」に到達できたなら、このブログは貴重な「フリーランス成功体験記事」に化ける可能性がありますが(笑)、それまで生き延びることができるのか、それは私にもわかりません。そうありたいとは思ってはいますけど、さてどうなることやら・・・不安のタネは尽きませんね。


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