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アマチュアの世界ならともかく、プロの世界で私が「イラストレーター」を名乗るなんて、おこがましいにも程があります。今やっている「イラレで萌え絵に挑戦する」は、まだまだ「お遊び、趣味レベル」でしかありません。




 私は日常的に印刷会社やweb業者への入稿業務を行っています。その経験から「プロのイラストレーターを目指すなら最低限知っておかなかればならない知識」をコラムでご紹介したいと思います。今回はその34回目「業界に数多く存在する「隠れイラストレーター」とは?」です。

 「隠れイラストレーター」とはなんぞや? という話ですが、これは私が勝手に命名したもので、定義は「業界でイラストを描いて給料や報酬を得ているのに、イラストレーターと名乗っていない人たち」のことです。要するに「イラストが得意なデザイナーやDTPオペレーター」のことです。

 一般的に広告代理店や印刷会社の制作室、広告制作会社などでは、専業イラストレーターを雇っている場合もあるのですが、長い不況の影響もあってイラストが得意なデザイナーやオペレーターを雇い、イラストの業務が発生するとそれを担当してもらい、それ以外はデザインやDTPの業務を担当するという「兼業」が幅広く行われています。特に汎用性の高い、さほど個性や技術を必要としないカットイラストなどは、こういった社内にいる「兼業イラストレーター」に担当させることがほとんどです。デザイナーやDTPオペレーターといった人たちは「絵心」がある人が多く、中には専業イラストレーター並みに描ける人も珍しくありません。私も肩書きは「グラフィックデザイナー」ですが、このブログで晒している程度のイラストなら描けますし、このレベルのイラストを描ける人なら業界内にそれこそ「掃いて捨てる」ほどいらっしゃいます。現在、私はカットイラスト程度なら仕事として請け負って(デザインの業務に付随するものだけですが)いますし、その分のギャラも当然請求させていただいています。ですが、私は業務上「イラストレーター」を名乗るつもりはありませんし、それに見合った力量もありません。

 こういった「イラストが得意なデザイナーやDTPオペレーター」たちは、あくまでメインの職種は「(グラフィック・WEB)デザイナー」であり「DTPオペレーター」であるので、名刺の肩書きには「イラストレーター」とは書かれていません(中には書かれている方もいらっしゃいますが)し、広告代理店や印刷会社、広告制作会社などで社員として働いていらっしゃいますので、世の中には全くといっていいほどその存在を知られていません。しかし、このようにかなりのイラスト案件が、こういった「隠れイラストレーター」に流れているという事実は、これからプロのイラストレーターを目指す人は知っておくべきでしょう。

 簡潔に言えば、「汎用性の高いカットイラストが描ける程度で、専業イラストレーターを名乗ってはいけない」し、「広告代理店や印刷会社、広告制作会社などへ仕事ください、と営業しても成果は期待できない」ということです。まあ、内作(内部制作のこと。内制とも言う)スタッフだけではイラストまで手が回らないので外注に・・・という場合もあるのですが、そういった場合に外注するイラストレーターさんも既に「掃いて捨てるほど」いらっしゃいますので、新規参入者が仕事を受注するチャンスはかなり少ないでしょう。

 イラスト制作のデジタル化、ネット受注による業務のオープン化によって「イラストが描ける」というスキルの価値は著しく低下してしまいました。現在は「石を投げれば(自称)イラストレーターに当たる」時代です。そんな現状でイラストレーターとして生計を立てていくには「他の人にはない、よっぽどの何か」がない限り難しいと思います。それが具体的に何を指すかは、それぞれが考え、それぞれが行動に移してください。

以上です。


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