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平日の昼間にスタバやタリーズに行くと、フリーランス(ノマドワーカー)とおぼしき人がノーパソに向かっている姿を多く見かけるようになりました。私は緊急時以外は公共の場で仕事はしませんが、「パソコン画面が丸見えな席で仕事をして大丈夫?」といつも思ってしまいます。(写真提供:FreeBackPhoto




 最近、このブログでフリーランスについて語る機会が多くなっているんですが、この「フリーランス」という言葉(雇用形態)の定義が拡大解釈されつつあって、混乱を生じているように思います。

 大手クラウドソーシングサイト「ランサーズ」によると、以下のように定義しているようです。

フリーランスの種類

(1)副業系隙間ワーカー

常時雇用されているが、副業としてフリーランスの仕事を行うワーカー

(2)複業系パラレルワーカー

雇用形態に関係なく、2社以上の企業と契約ベースで仕事を行うワーカー

(3)自由業系フリーワーカー

特定の勤務先はないが、独立したプロフェッショナルワーカー

(4)自由業系独立オーナー

個人事業主・法人経営者で、ひとりで経営を行なっているワーカー

そして、それぞれに人数と平均年収が公表されていますが、それは以下の通りです。

(1)458万人・年収60万円

(2)269万人・年収129万円

(3)61万人・年収122万円

(4)310万人・年収350万円

(引用先:THE LANCER フリーランス実態調査2017

 まず(1)ですが、これは社員である以上フリーランスとは言えないですね。単なる副業です。(2)は契約ベースなら契約社員というべきもので、フリーランスと言っていいものかどうか微妙です。(3)の定義はあいまいですね。主婦の副業をイメージすればいいんでしょうか? もしそうであればフリーランスと言えなくもないですが、正確に言えば「副業フリーランス」と言うべきものです。アルバイトと兼業している人もここにはいるのでしょうか? ちょっとよくわかりません。(4)が世間一般で(私の認識も)言われる「フリーランス」だと思います。

 で、平均年収ですが、副業である(1)(2)(3)はともかく、(4)の数字は、将来フリーランスを目指したい人にとってはかなり衝撃的な数字ではないでしょうか。私の実感としても、かなりリアルな数字だと思います(私の実際の年収についてはノーコメントで)。年収350万では家庭を持つのはかなり困難ですし、住宅や車のローンの審査もかなり厳しいことを覚悟しなければなりません。独身で一人暮らしや実家住みなら問題ないでしょうけど、この年収が将来にわたって保証されているわけではありません。貯蓄もかなり難しいでしょう。(年収とは入ってきた金額「総支給額」のこと。税金や社会保障などを引かれる前の金額)

 このランサーズをはじめ、クラウドソーシングサイトはしきりに「フリーランス」という言葉を使っていますが、彼らが言うフリーランスとは上記の(1)〜(4)すべてを含めた意味です。その証拠にリンク先の記事では「フリーランス人口1122万人」などと掲げています。このように言葉の定義を勝手に拡大解釈して「ほら、もうこんなに大勢の人たちがはじめてるよ!」と煽るのは、広告の常套手段です。騙された!と後悔する前に、正しい情報の入手方法と、それを正確に読み解く力を養っておく必要があるでしょう。