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通信環境の進化のスピードはすさまじく、こういった通信機器は数年使っただけで無用の長物に。確かに効率的にはなったけど、その分仕事量とスピードは上がるので結局忙しさは変わらない。皮肉なものですね。




 私がSierraにアップグレードしたのは去年の1月(現在もSierraのままでHigh Sierraは様子見)だったのですが、このことにはすぐに気がつきました。ですが、こちらからFAXを送信する機会はほとんどないのでそのまま放置していたのですが、無駄にUSBポートを占有しているのもどうかと思い、FAXモデムを外してしまいました。

 放置していた理由は他にもあって、FAX番号を名刺と社判に記載していたからです。FAXの送信はFAXモデムを、FAXの受信はNTTのFAX受信サービスを利用していたのですが、もう三年以上も使用履歴がないのでこちらも解約してしまいました。そうなると名刺と社判は作り変えになってしまいますが、最近仕事用ウェブサイトを引っ越ししたこともあって、どちらにしても名刺は作り変えになり、この機会に一気に変更した、という経緯です。

 フリーランスとして独立した頃はFAXは必需品で、しかもA4感熱紙タイプだと精度が悪くて使い物にならず(修正指示や校正はFAXで行なっていたため)、仕方なく高価な業務用のB4普通紙FAX「J-304」を中古で購入して使っていました。イラストレーターにとってもそれは同じで、レイアウトの空きスペースを指示するためにイラストレーターさんにFAXを送るなんて日常の一部だったのです。それがメール添付のPDFに移行しFAXの使用頻度が激減、バカでかいJ-304を置いておくのが嫌になり(笑)それからずっとFAX受信サービスで代用していました。

 このFAX受信サービス。正式には「FAXお知らせメール」といい、NTTのひかり電話であれば利用できるオプションサービスです。しくみは受信したFAXを一旦サーバにTIFFファイルとして保存。FAX着信をメールで契約者に知らせ、契約者は専用サイトにアクセスしてログイン、受信したFAXのTIFFファイルをダウンロードするというものです。FAXには専用FAX番号を割り当てるのが一般的で、それは同一回線で違う電話番号が追加できる「マイナンバー」を利用します。コストは「FAXお知らせメール」「マイナンバー」それぞれ月額100円で合計200円。FAXの発信はしないけど受信はあるのでFAX機を手放せない、という方には検討すべきサービスです。なにしろFAX機本体が不要ですし、当然ですが紙代もリボン代も必要ありません。

 いわゆるインターネットファックスサービス(ネット上でFAXをやりとりするサービス)との違いは、そちらですと月額1,000円以上かかりますし、050番には送れないFAX機(回線)が存在するなどデメリットも多々あります。この「FAXお知らせメール」はそういったことは(私が利用していた限りでは)ありませんでしたし、FAX番号も通常の03(東京の場合)から始まりますので、先方には通常のFAX機であるか否かは判断できません。そういった点もおすすめできる理由です。

 今現在、一般企業ではあいかわずFAXを利用しているようですが、個人のデザイナーやイラストレーターでFAXを使う機会はほぼなくなってしまいました。まあ、固定電話さえ持っていない人が標準の昨今ですので「FAX?なにそれ?」状態なんでしょうけど、フリーランスとして独立するなら固定電話(光電話などのIP電話でも可)は持っておいた方が無難です。と、いうのも役所やネットサービス業社に提出する個人情報で何かと電話番号を記入しなければならない機会は多く、その際に携帯電話番号を記入するのはリスクが高いと思うからです。フリーランスは自分の個人情報の譲渡には慎重にならなければなりません(特に女性は)。そんな際、携帯番号以外の電話番号を持っておくのはリスク回避と手段として心強いものがあります。私は固定電話は常に留守電状態にしています。どうでもいい営業電話に煩わされたくないですからね。

 ちなみにSierraでもFAX機能付きプリンタ(複合機)ならFAXを使えるそうです。どうしてもFAX機をおいておきたい、というなら複合機を買って複数の機能を兼用するという選択肢もあります。しかし、複合機は壊れやすいと言う話もあるようですし、どちらにしても(パーソナルユースでの)FAXは過去の遺物となりつつあるようなので、思い切って「すいません、FAX持ってないです」(笑)で押し通すのもアリと言えばアリでしょう。