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インターネット経由でイラストの仕事を受注したいのなら、最低でもTwitter、pixiv、ブログ(もしくはホームページ)くらいは準備しておきたいものですね。




 私は「プロのイラストレーターとして仕事を受注できるレベルではないが、発表した既存イラストを商用に転用したい場合や、現時点での私のイラスト制作能力でこなせそうな案件ならご連絡ください」というスタンスで、「お仕事募集中」と積極的にアピールはしていません。それは以下のような理由があるからです。

(1)まだ「描いたことがないもの」が多すぎて、クライアントの細かな要望に応えられる自信がない

(2)求められているクオリティに到達するのに時間がかかりすぎている

(3)(1)(2)のような理由から、本業であるグラフィックデザインの業務時間を圧迫する恐れがある

端的に言えば「画力不足」「経験不足」「能力不足」ということになりますが、それを克服するために萌え絵を描いたり(まあ、好きで描いている面も否定できませんが。笑)、様々なノウハウや考察を深めるためのブログ運営(まあ、自己アピールしたい面も否定できませんが。笑)でもあります。

 このブログを開設してちょうど2年になりますが、いままで二度ほどお仕事のオファーがあり、そのどちらも「イラレで制作すること」が条件でした。イラレの習熟度には自信がありつつも、イラスト制作能力には自信がなかったので辞退したのですが、「その仕事内容ならイラレを自在に使いこなせるイラストレーターでないと不可能だな」と理解できるものです。私の現在のイラスト制作レベルで仕事のオファーがあるのなら、確かに「インターネット経由で仕事を受注する可能性」はゼロではないと言えますし、実際に指名受注(クラウドソーシングサイトなどのコンペ受注ではなく)されたイラストレーターも数多く存在するのも頷けます。ただし、「その収入で生活する」となると話は全く別です。

 以前、『「フリーランス」の定義について』の記事でご紹介した通り、(個人事業主という意味での)フリーランスの平均年収は350万円です。350万円という数字は、10万円の仕事を35回受注しなければ到達できない金額です。また、20歳代の平均的なサラリーマンの年収でもあります。数万円の仕事を数回請け負っただけで「プロのイラストレーター」とは言えないですし、収入のほとんどをコンビニのバイトで賄っているのなら「プロのイラストレーター」ではなく「単なるフリーター」です。また、同年代のサラリーマンより年収が低ければ、「プロのイラストレーター」と胸を張って言えるかどうかは微妙です。こういった現実を勘案すると「プロのイラストレーター」と名乗れるのは「イラストの収入だけで年収350万円以上ある人のみ」と限定していいと判断できます。

 さて結論ですが、先に述べたようなここ2年での私の個人的体験からも「インターネット経由で仕事を受注する可能性」についてはイエス、と言っていいでしょう。ただ、だからと言って、それを実現した全員が「プロのイラストレーター」を名乗っていいのかと言えば、それは明らかに「ノー」です。もし、自分の身の回りに「プロのイラストレーター」を名乗る人が現れれば、「イラストだけで年収350万以上稼いでる?」と訊いてみてください。それによってその人が「本物」か「偽物」かが判断できるでしょう。