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このエッジの効いた(笑)イラストを「オトナ女子」と言い切るとは・・・苦笑。




 「オトナ女子」と謳ってはいますが、そういう要素は全くなく(笑)、下北あたりにいそうな(いる?)「サブカル女子」「ロック女子」なイラストばかりです。アイテムもギターとか鋲とか革ジャンとかスカルとかサイケ模様とかマリファナ(笑)とかハードめなものなかり。女子高生の制服やTシャツ、ワンピース、コンバーズ、バラや宝石、口紅などの女子アイテムもあるにはあるのですが、描き方がリアル寄り、しかもいかにも「男性目線」なので、一般的な用途で使える局面はほとんどない気がします。おそらく作者の好みなんでしょうけど、各章の扉の女性のイラストはバタくさすぎて参考になりませんし、アーミーパーカー、迷彩Tシャツ、ロンブーに鋲付き財布なんて何に使うの?という感じです。

 それなのになぜ購入に至ったのかといいと、一番知りたかったのはその「描き方」です。aiデータを見てみると、イラレでは一番オーソドックスな「色の等高線」を使った描き方をしています。しかし、その等高線密度は高く、写真をトレースしたにせよ(画像トレース機能を使っているかもしれませんが)膨大な手間がかかっていることがが伺えます。それにゴスロリ衣装のフリルにも興味がありました。フリルの描き方は毎回苦労していますので。

 著者は以前『Illustration of Illustrator Illustratorだけで描くスーパーアートワークス』をご紹介した田村嘉章氏。氏のイラレの技術の高さに疑問の余地はありませんが、いかんせんモチーフとタッチが完全に時代錯誤。それでもデータを分解して各パーツとしてなら使えるかもしれませし、ロックテイストなデータは私もロック好きなので使える可能性はなきにしもあらずです。でもそれは私の用途が特殊な事例だからこそ。一般的にはサンプルを一目見て「何これ、イラネ」となる方が大多数でしょうし、ひたすら「ガーリー」がもてはやされる昨今、平成も終わろうかというのに、どうしてこんな昭和な素材集を出してきたのか、ただひたすらに疑問です。


ファッションアイテムとテキスタイルを集めて、オトナ女子スタイル素材集を作ってみました