miku
イラレユーザーなら、アウトライン表示を見ればある程度どうやってデータを作っているか判別できます。もちろんaiデータを手に入れられれば、更にいろいろなことがわかりますが、aiにしろpsdにしろ絵師さんに「元データをください」というのはかなり不躾な要求なので、自身が公開を許している場合以外はお願いすべきではないでしょう。




 私はイラレ歴は長いのですが、イラレに限らず、Mac(PC)に関することすべては独学で習得しました。はっきり言ってIllustratorやPhotoshop程度の操作方法なら独学でも習得できますので、有償のスクールやセミナーに通う意味はあまりないと思っています(自宅にアプリケーションをインストールしてあるPCがなければ通うしかありませんが)。それにネット上には数々の無料講座がありますし、ハウツー本も充実していますので、本気で習得したいならPCとアプリを購入して毎日触っている方が、スクールで週2回、2時間触っているより覚えは早いでしょう。

 しかし、それらで覚えられるのは主に「アプリケーションの操作方法」だけです。イラレやフォトショを覚えたいと考える人の多くは「操作方法を覚えたい」だけではなく「イラレやフォトショで創作活動をしたい」と考えているはずです。もちろん創作方法もネット上やハウツー本などにノウハウはありますので、そこで学べばいいのですが、感覚的な話が多くなるので理解に時間がかかり、「操作方法は覚えたけど、では実際に創作するとなると敷居が高い」「自分の思ったような絵が描けなくて途方に暮れる」となるのが現実です。結果、飽きてしまい放置してしまうという結末も珍しくありません。では、その「創作方法」、つまり「創作する技術を習得する方法」ですが、それを「手っ取り早く」「簡単に」習得する方法はないのでしょうか?

 私が一番お勧めするのは「他の人が作ったデータを分析する」という方法です。イラレならaiデータ、フォトショならpsdデータですね。イラレはネット上にある無数のaiデータ(epsデータの場合も)が無料でダウンロードできますので、「このイラストはどうやってイラレで描いているんだろう?」と思ったら、それをダウンロードし、分析してみてください。下手な解説サイトやハウツー本より有益な情報がそこから得られるでしょう。

 ただ、psdは元データをダウンロードできる場合はほとんどない(絵師さんのノウハウがつまっていますしね)ので、解説サイトやハウツー本を頼るしかありません。それでも付属のCD-ROMなどにそのイラストの元データを収録してくれている場合があるようです。クリスタやSAIでも同様ですので、見本として元データが収録されている書籍を購入の第一候補に挙げておくべきでしょう。

 どちらにしても、他の人の作ったデータを参考にするのが一番手っ取り早く、一番理解が早いです。私は仕事でも他のデザイナーさんが作成したaiデータを参考にしますし、psdでは某美少女ゲームのキャラ画像の元データを扱ったことがあります(今もどこかに保存しているはずですが、当然公開できません)。アマチュアよりもプロの方がテクニックの進歩が早いのは「制作現場で実データを見たり触ったりする機会が多い」というのも大きな要素です。アマチュアはその点が不利ですので、私が「プロのイラストレーターになりたいのなら、なるべく早い(若い)時期にプロの現場に飛び込みなさい」と繰り返し語るのは、プロの現場は「アマチュアでは知り得ない経験と知識と情報の宝庫」だからです。

 ちなみに言うまでもないことですが、他人の作ったデータは作った方に著作権がありますので、取り扱いは慎重にしてください。データは盗んではいけません。テクニックを盗むようにしましょう。