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Catalina で動作しないアプリケーション

古いアドビアプリケーションは 32ビットアーキテクチャで作成されているため、Catalina では動作しません。サポート対象外および開発終了のアプリケーションを更新する予定はありません。Catalina と互換性のない 32 ビットのアドビアプリケーションは次のとおりです。ここに記載されているのは互換性のない 32 ビットのアドビアプリケーションの一部です。

Creative Cloud アプリケーション – 2018年までのリリース

(引用:アドビアプリケーションの macOS Catalina 10.15 への対応状況


 色々情報を集めましたが、結論から言えば「macOS 10.15 Catalina でAdobe CS6は動きません」が正解のようです。以前危惧したように、このCatalinaからOSの内部構造を大幅に変更したようで、32bitアプリケーションは全滅、ということです。Adobe CS6は64bit対応のアプリケーションですが、一部で32bitアーキテクチャ(認証アプリのAdobe Application Managerが32bit)を使用しているためだそうです。上記のようにmacOS 10.15 Catalina環境で使用できるのはAdobe CC(2019)からとなります。(詳細はこちら

 まあ、こうなることは予想できたので、前バージョンのmacOS 10.14 Mojaveさえインストールしいません。以前からお話ししているように、Adobe CS6アプリケーションを安定的に運用したいなら、macOS X 10.10 Yosemite(要Java for OS X 2017-001)まで遡る必要があります。たとえなんとか動作しても、このJava for OS X 2017-001が対応しているのがmacOS 10.13 High Sierraまでなので、High Sierraが限界となります。それでも私のHigh Sierra環境ではPhotoshop CS6はほぼ問題なく動作しますが、Illustrator CS6は細かい不具合が、inDesign CS6に至っては起動のみで使用不可(すぐ落ちる)といった具合です。

 Adobe CS6は2012年に発売されたサブスクリプションでない、買取型アプリケーションの最終バージョンです。年間使用料などを払わずに使用できるのは魅力ですが、さすがに時代遅れの感は否めません。もしどうしても使用したいというのなら、比較的安定的にAdobe CS6が運用できるmacOS X 10.10 Yosemite(非対応なので自己責任)、もしくは正式対応を望むならMac OS 10.9 Mavericksが起動できるマシンを確保しておくことをお勧めします。

 参考までに、Adobe CS6が正式対応しているとAdobeが発表しているMac OSの最終バージョンは以下の通りです。

Photoshop CS6…Mac OS 10.9 Mavericks
Illustrator CS6…Mac OS 10.8 Mountain Lion
InDesign CS6…Mac OS 10.9 Mavericks
その他CS6アプリケーションについてはこちら

 そしてもう一つ重要なことがあります。各CS6アプリケーションはバグフィックスが終わった最終バージョンが必要になる、ということです。どこかでCS6がインストールできるDVD-ROMを入手したとしても、それでインストールできるバージョンは「16.0.0」「13.0.0」「8.0.0」になります。バグフィックスが終わっていないこれらバージョンを使用しても安定的に運用できません。アップデータが以下のサイトで入手できますので、CS6をインストールしたら必ずアップデートするようにしましょう。

Adobe Illustrator CS6 16.0.5 アップデータ
Adobe Photoshop CS6 13.0.6 アップデータ
Adobe InDesign CS6 8.0.1 アップデータ