adobe_fresco
SketchとDrawは搭載ブラシが違うだけで実質同じアプリだったので、こうなることは必定だったかも。

 Adobe Photoshop Sketch(以下Sketch)は以前記事にしたのですが、Adobe Illustrator Draw(以下Draw)についてはSketchと何が違うのか、どう使い分ければいいのか意味がわからず、スルーしていました。どうやらAdobeもそのことに気が付いていたみたいで、iPad版Photoshopがリリースされたタイミングで、この「Adobe Fresco(以下Fresco)」をリリースしてきました。

 ざっと試用した感じではSketchの機能アップ版と言う感じで、選択や変形、レイヤーの機能が充実し、ブラシも増えました。Drawがスケッチ的なアプリだとしたら、Frescoはそれプラス絵画的な表現もできるアプリだと言えそうです(まあネーミングの通りですが)。あいかわらずDraw部分(ベクターブラシ)の存在意義が不明(再編集できない)ですが、将来は図形ツールなんかも搭載する予定らしいです。

 残念なのはAdobe CCのコンプリートプランか、App内課金で月額1,080円のサブスクリプションを支払わないと全機能を使えないこと。追加される機能は

・すべてのブラシやカラーの使用
・Adobe CCのクラウド容量が100GBに増量
・高画質JPG、PSD、PDFの書き出しが可能

だそうです。でも、無料のままでも十分使えますね。

 描き心地はSketchを踏襲していていい感じ。AdobeはSketchやDrawはもう開発を継続するつもりはないようで、iPadでは既にリリースされたPhotoshop、今年リリース予定のIllustrator、そしてこのFrescoの三本柱で行くみたい。でもPhotoshopにFrescoの機能を取り込めばそれで済みそうな気もしますが、そうなると動作が重くなってしまうのかもしれませんね。Photoshopは写真加工の機能も要りますから。

 Tayasui Sketches愛用者としてもこのFrescoはいい感じ。今後はFrescoでお絵描きするかも。今はちょっと忙しくてできませんが、Frescoで描いたいい感じのイラストが出来上がればアップしたいと思います。