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背面のプラスチックは安っぽいですね。脚はスチール製なので思った以上に安定感があります。

 最初に購入したDellの27インチモニター 「SE2719HR」がスリープ異常で返品になり、再度購入したのがJAPANNEXTの32インチモニター「JN-IPS3202WQHD」です。非常にコストパフォーマンスに優れていて、液晶のクオリティやピクセルの密度、発色も問題なく、なんといっても軽いのがいいですね。チルト機能はあるものの、左右のスイーベル機能はないので、この軽さはちょっとした位置調節が手軽になっていいです。iMacは本体が内蔵されているとはいえ重すぎましたので。

 そして何と言ってもHDよりも1.3倍広いWQHD2560×1440の解像度がちょうどいい感じ。よく「A4見開き(A3)サイズが広げられるHDがベスト」と言われますが、デザイナーはそのサイズを表示しつつ作業しなければなりませんので、パレットを置くスペースが必要になります。ですのでこのWQHDがそれにぴったりということになります。iMacの27インチWQHDだと表示が小さくて文字が読みにくかったですが、32インチWQHDなら適度に見やすいです。これは全プリプレス系デザイナーにオススメできます。27インチiMacがデスクに乗れば多少左右が大きいくらいですので、ちょっと机の上を片付ければ問題ないでしょう。ちなみにWEB系デザイナーは一番普及している24〜27インチHDで作業と表示を確認するのが一番いいと思います。

 しかし、そもそも32インチWQHD、そんなに選択肢がないんですね。私の条件としてノングレアIPS液晶は外せませんでしたので、さらに選択肢が狭まりました。そんな数少ない選択肢の中からこれを選んだのは日本のメーカーだからというよりは、足のデザインがMac miniを置くのにちょうど収まりが良さそうに見えたからです。予想通り、左右に開いたスチールの足の間にすっぽりとMac miniが収まっています。ただ、背面のUSB Type-C端子4つのうち2つが干渉してしまいますが、それは工夫次第でなんとかなるでしょう。それよりも背面排気の悪影響が心配ですが、それはこれから夏に向けてのMac miniとしての課題ですね。

 ところが設置してみてから大きな問題が・・・よく見るとモニタ画面が平行じゃなく、左端が机から7cm、右端が9cmと2cmも斜めになっているのです。原因は背面のモニタ支柱と脚部の結合部が正確な垂直ではないためでしょう。この部分はユーザーがプラスネジで組み立てることになっているのですが、スチール製のこのパーツ、見るからに精度が悪そう。まあC国産にはありがちなレベルだし、返品しても高精度の商品が来るとは思えないので自己解決しました。方法は家具の足裏などに貼るシール(家具スベールみたいな商品)をカットしスペーサーとして片側に挟んだままネジ止めします。そのスペーサーの厚みでパーツの歪みを矯正するんですね。何度か厚みを微調整して左右8cm程度に収まりました。まったく苦労させやがって・・・と思ってふと返品するDELLのモニタを測ってみてびっくり!今度は左端の方が右端より5mm高いではありませんか。おそらく多くの液晶モニタでこういった「画面が斜め」という状態なのに気にされることなく使用されているんでしょう。27インチでの誤差5mm程度なら気づかないし、気づいても妥協できるかもしれませんが、さすがに32インチの2cmは気づいてしまいました。もし、この記事をご覧になって気になった方は測ってみることをオススメします。

 そんな「精度の甘さ」は、価格を考えれば致し方ないかもしれません。自己解決できましたし、それを考慮してもこのJN-IPS3202WQHDはお買い得感あります。ご購入はこちらからできますが、同じ条件(32インチWQHD、ノングレアIPS液晶)で他社だとViewSonic、Acer、IODATA、iiyama、LGなどがあります。もっとも他社と厳密に比較したわけではありませんので念のためご承知おきください。正直このクラスの液晶パネルは大差ないでしょうから、デザイン、価格、背面端子の種類、角度調節機能、スピーカーの有無などで選べばいいと思いますね。