new_macmini

 おそらく2001年のMac OSX(テン)、2006年のPowerPCからIntelへの以降以来のの大変革になりそうです。とはいえ、あの頃よりも技術力もあがっていますので、混乱もなくスムーズに行われる気がしますが。ですが多少の不具合が出ることは覚悟しておくべきかもしれません。

 Mac mini(2018)ユーザーの私としては、初めにMチップ搭載miniがリリースされたのが意外でした。M1チップ搭載機は他にMacBook AirとMacBook Proです。AppleとしてはM1チップの省電力をアピールしたかったので、バッテリー駆動時間が直接影響するノートからで搭載を始めたんでしょう。実際はデスクトップ機も搭載済みだと思いますが、いったんは旧筐体のまま新チップ搭載機をリリースし、その後新筐体のM1チップ搭載機をリリースしてくると思います。過去の例から新筐体は不具合を抱えていることが多いので、価格もこなれる新筐体のリプレイスが終わった後の機種を狙うべきだと思います。そこまで待てないのなら、逆に旧筐体機の現行機種を狙う方が良い気がしますね。

 個人的にはMac OS Big Surに懐かしの「Rosetta」が「Rosetta 2」になって搭載されたのが驚きました。Rosetta(ロゼッタ)とは、PowerPCからIntelへCPUが移行する際に、互換性を維持のためにコードを自動的に変換するしくみで、このRosettaが非常に優秀だったため、今回のIntelからM1への移行でも同じ名前を再登場させたのでしょう。ただ、元ネタを知っているユーザーは少数派だと思われる(iPhoneの登場は2007年、日本発売は2008年)ので、このネーミングはオールドユーザー向けのファンサービス以上の意味はないと思います。

 同じくIntelとM1チップ両方で動くアプリを「Universal(ユニバーサル)」アプリというそうです。これも同じくPowerPCからIntelへの移行時に存在した、同じ機能を持つアプリをユニバーサルと名付けたのと同義です。このユニバーサルアプリ、両チップに対応するためにアプリ容量が肥大化する傾向にあるのが欠点ですね。こちらもオールドユーザーには懐かしい響きです。

 ところで、MacでWindowsを動かせる「BootCamp」ですが、こちらに関しては何も情報がないそうです。CPUがIntelでないのならWin環境はおそらく無理では・・・と思うのですが、以前のようにMac OS上で仮想Win環境を動かせるアプリケーションが登場するかもしれません。おそらく関係各社はビジネスチャンスだと思っているでしょう。Win環境が必要な方は最終Intel Macを確保しておくか、仮想Winアプリの登場を待ちましょう。