左からブラック、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローと並んだノズル。先端にインクを吸い取る小さな穴が空いています。
業務で頻繁に使っているEPSONのインクジェットプリンター「PX-1004」ですが、突然特定の色(シアン)が印刷されなくなってしまいました。ヘッドクリーニング操作やインク交換をしましたが効果がないので、原因はノズル部分のインクの詰まりだと判断しました。インクカートリッジに突き刺し、インクを吸い取るノズル部分には小さな穴が空いています。ここが汚れたり詰まったりするとヘッド部分にインクが行き渡らず、その色だけ印刷されません。ですので、この部分をきれいに掃除します。
まず、アルコールのウェットティシュでノズル部分を丁寧に拭いてみました。ノズル表面に付いたインク汚れは落ちましたが、詰まりは解消しませんでした。やはりノズルの小さな穴の詰まりを取らなければならないようです。次に試したのは綿棒にお湯を染み込ませてノズル部分を拭くことです。綿が柔らかめの綿棒を用意し、それにお湯(熱湯はNG)をたっぷり染み込ませ、ノズルに押し付けます。こうしてお湯をノズルの穴に送り込み、詰まったインクを溶かそうという作戦です。ですがこれもうまくいきません。
こうなったら少々乱暴ですが、アルコール分がたっぷり染み込んだタイプのウェットティッシュをノズル部分に押し付け、穴にアルコールを送り込んで詰まったインク溶かす作戦です。ノズルにギュッとウェットティッシュを押し付けアルコールを染み出させ、それを穴に送り込みます。ただ、実際に送り込まれているのかどうかはわかりません。指先に感じるアルコールの湿り気で判断するしかないのです。もしこれでダメなら『プリンターヘッド洗浄クリーニング液』を買ってくるしかありません。注射器で洗浄液をノズルからヘッド内に送り込んで洗浄する方法ですが、かなり乱暴な方法であり、クリーニング液が垂れて周辺が汚れると掃除するのも手間です。ですので、この方法はなるべくやりたくありません。
幸い、アルコールをたっぷり含んだウェットティッシュを使った方法で詰まりが解消しました。以前の通りフルカラーできれいに印刷できます。使ったウェットティッシュは100均ショップのキャンドゥやセリア、シルクなどで手軽に入手できる「極厚 ふんわりシートでパワフル除菌アルコールウェットティッシュ」という商品です。どのウェットティッシュでも問題ないと思いますが、アルコールをたっぷり含んだタイプのものが効果的なようです。ただし、プリンターが再起不能になるなど、いかなる結果になっても当方は責任を負えませんので、あくまで自己責任でお試しください。