Bluetooth

 私はBluetooth接続のApple Magic Mouse2とMagic Keyboardを使用しています。以前からMac miniはBluetooth周りが弱いとは聞いていたのですが、こんなにも弱いとは思いませんでした。日に何度か接続が切れることがあり、そのたびにキーを叩いたり、クリックしたり、Bluetooth接続をいったん切って再接続したり、マウスやキーボードの電源を入れ直したり、Macを再起動したりしていました。

 大抵の場合はそれで接続が復活するのですが、たまにマウスを全く認識しなくなることがあり、有線マウスをゴソゴソと取り出し、改めて接続し直さなければならないとうことが起こります。流石にこれはゲンナリしてしまいます。しびれを切らした私は根本的な対策を講じることにしました。

(1)Wi-Fiの2.4Ghz帯を切り、5Ghz帯のみを使用するようにする

 私の場合、これが一番効果的でした。Wi-Fiルーターの設定を変更して2.4Ghz帯の電波を飛ばさないようにしたところ、切断されることがほぼなくなりました。所有しているWi-Fi機器は全て5Ghz対応なので問題ありません。もし同様の悩みをお持ちの方は、まずこれをお試しください。また、ルーターからMac miniに直接ネットの有線接続をしているのなら、Mac miniのWi-Fiを切ることも忘れずに。

(2)本体に接続しているUSB3.0、3.1、Thunderbolt機器に電波対策を施す

 USB3.0、3.1、Thunderbolt機器は通電しているだけで、Bluetoothが使用する2.4Ghz帯の微弱な電波を発生させているらしく、それが干渉して接続断を起こすそうです。私は(1)で状況が改善したため、これは行いませんでしたが、(1)で症状が改善しないなら試す価値はありそうです。具体的には電波シールドを施したUSBケーブル使う、本体から周辺機器を30cm以上離すという対策ですが、周辺機器を離すと使い勝手が悪くなるので、できればケーブル対策だけで改善するのが望ましいでしょう。なお、100均ショップで売られているUSB変換コネクタやケーブルは電波対策が施されていないものが多いので、お気をつけください。

(3)Bluetoothとの干渉が疑われるノイズ発生源をMacから遠ざける

 よく言われるように電源ケーブル、電子レンジ、蛍光灯、ワイヤレスのビデオカメラ、コードレス電話などをMacから遠ざけるのも効果があると言われています。電子レンジの近くでMacを使う人は少数派だとは思いますが、コードレス電話は私も1m以上離して設置しています。デスクライトや室内灯に使用していた蛍光灯はLEDに変更しました。ただはっきりと「効果があった」と実感できるレベルではありません。「やらないよりやっておく方が良い」というレベルだと思います。

 結論としてこの電波干渉という問題は、ハードウェアに原因があることがほとんどなので、OSのアップデートなどで大きく症状が改善することはないと思います。実際以前使用していたiMacでは、Wi-Fiの2.4Ghz帯を使用していたのにも関わらず、マウスの接続がバッテリーの消耗以外で切れることはありませんでした。Mac miniは小さな躯体にパーツを詰め込んでいますので、内部に余裕があるiMacよりハードウェア的な問題が出やすいのは容易に想像がつきます。おそらくアンテナが小さく(短く)て電波の掴みが悪いのだと思います。ですので、まずは上記の順番で対策を施してみて、それでも効果がない場合はBluetoothはあきらめて、有線接続を選択するしかないでしょう。