PDF-AI
PDFはイラレのポストスクリプト技術を使っているので開けるのは当然・・・と思った人は、かなりのベテランデザイナーです。

 デザイナーにとってPDFファイルは日常的に扱うファイル形式ですが、支給されたPDFファイルのテキストをイラレで使いたいと言う局面は、それこそ日常的にあります。「え?PDFファイルはイラレ開けるでしょ?」と思われるかもしれませんが、そうするとテキストがバラバラになって上手く拾えない場合があるのです。そのバラバラのテキストをまるっと選択してカット&ペーストすると、ひとまとまりのテキストにできますが、文字の順番が逆になることもしばしば。例えば「こんにちは」が「はちにんこ」になってしまうのです。

 この「PDFファイルからテキストを抽出する」という方法ですが、アプリケーションでテキストファイルに変換するなどいくつか方法はありますが、一番手っ取り早くて直感的に操作できるのが、万能ファイルオープナーである「ブラウザ」を使う方法です。SafariでもChromeでもなんでもいいんですが、ブラウザはPDFに対応していますので、ブラウザでPDFファイルを開いてみましょう。あら不思議、なんの苦労もなくテキストが拾えてしまいます。

 もちろん、テキストにアウトラインがかかっていたり、テキストが画像扱いだったり、そもそもパスワードロックがかかったPDFファイルにはこの手は使えません。大人しく手打ちをするしかないでしょう(OCRを使う手もありますが、校正がメンドイ)。ところがこの方法だと、そのPDFを作成したアプリケーション(例えばエクセル)に依存しないので、エクセルを持っていなくてもPDFファイルに変換して支給してもらえれば、どんなPDFファイルでもブラウザで開いてテキストを拾うことができます。

 視覚的なことに集中したいデザイナーにとってテキストの手打ちは誤植の元です。手間はかかるわ校正もしなきゃならないわで、いいことなんてひとつもありません。支給原稿はテキストをそのままコピペするに限るのです。ですので、この「PDFファイルをブラウザで開いてテキストを拾う」という(裏?)ワザを知っておくと何かと捗りますよ。