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 イーロン・マスク氏がどうのこうのと、最近何かと喧しいTwitter界隈ですが、Twitterの利用方法は人それぞれ色々あると思います。ですが企業公式アカウントとか、有名人公式アカウント以外、つまり一般人アカウントについて言えば、大きく分けると以下の二通りの使い方に分けられるでしょう。まずはその人個人の分身としてのアカウント。そして特定の趣味や嗜好に特化したアカウントです。

 前者は要するにラインのようにTwitterを使っている場合です。そのアカウントはその人の分身なので、フォローするとその人の日常がタイムラインに流れ込んできます。フォロワーもその人がプライベートで交流している人が多く、RTもリプライも個人で繋がっている人が主になります。後者はその人の趣味や嗜好が主のツイートになります。個人情報や私生活に関するツイートは全くないか、ごくたまにある程度です。私の場合、正直他人の私生活なんてどうでもいいと思っているので、フォローするのはもっぱら後者ばかりですし、私自身も後者で運用しています。前者についていえば、そのツイートから漂ってくる「フェイスブック臭」がどうしても苦手(なんとなくニュアンスはわかりますかね。笑)なので、間違ってフォローしてしまったとしても、すぐフォロー解除します。

 私はTwitterを複数アカウントで運用していて、それは以下の通りです。

(A)趣味のアカウント。フォロワー数は5000以上。おそらくその趣味の世界では、私は割と名が知られていると思います。もちろん内容はその趣味に特化していますので、プライベートの情報は一切ありません。フォロワーさんは同じ趣味の方が多く、私がツイートする趣味の情報を目的にフォローしてくれているのだと思います。

(B)イラストのアカウント。イラストを描き始めて取得したアカウント。情報収集とイラスト宣伝目的で運用。

(C)グラフィックデザインのアカウント。つまりこのブログ用のアカウントですね。

(D)ニュースなどの一般情報収集用のアカウント。「いいね」をブックマークとしてネットでの情報収集に使っています。

(F)完全プライベートの個人用アカウント。鍵垢。家族との非常用連絡用も兼ねて。東日本大震災の時に3G回線がパンクし、繋がりにくくなった経験から複数の連絡手段の確保のため。普段は放置。

 あれ?デザイナーとしての仕事用のアカウントは?と思われたかもしれません。名のある有名デザイナーならともかく、一般的なフリーランスのデザイナーが仕事でTwitterを使うなんてことはまずありません。10年以上も前、名刺にTwitterアカウントのURLを入れることが流行った時期もありましたが、そのアカウントをクライアントに見られてしまうリスクを考えれば、そんなことは愚行に他なりません。だってクライアントに「ツイートしてるヒマあったら、今お願いしている仕事を早く上げてくれ!!」と言われるのがオチですからね。ですので、たとえアカウントを持っていてもクライアントには絶対秘密で、自分と特定できないように匿名での運用が必須です(私もそうしています)。じゃあ本名(らしきもの)を名乗ってTwitterをしているデザイナーはなんなの?という話ですが、その人がある程度業界界隈で有名であれば宣伝目的で利用しているんでしょう。それ以外は・・・いわゆる「自称」デザイナーでしょうね。専門知識もスキルも実績もないことなんてツイートを見れば一発でわかります。ご本人はバレていないと思っているかもですが。

 最近、仕事の打ち合わせの席で「SNSはやられているんですか?」という質問を受けることが増えました。もちろん答えは「いいえ」です(笑)。自分のプライベートがクライアントに筒抜けなんて、考えただけでも恐ろしい!!フリーランスなら絶対そう考えます。ですので「フリーランスのデザイナーで素敵な日常を毎日ツイートしている」アカウントは、ほぼ「自称」と判断して良いかと思いますよ(笑)。



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