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成果を期待せずパーティーとして楽しめるなら参加しても良いのでは?(photo:pexels

 クリエイターが参加費を払ってクリエイター同士が交流したり、登壇者の経験談やパネルディスカッション、またはちょっとしたゲームなどを楽しむイベントが全国各地で開催されています。で、こういったクリエイター交流イベントが案件の受注に役に立つのかといえば・・・まあそんなことはありえません。また、そこで培った人脈が何かしら仕事で役に立つのかといえば、それもほぼゼロでしょう。

 なんでそんなことが言えるのかというと、過去に私と仕事を一緒にしてきたフリーランスのデザイナー、イラストレーター、カメラマン、ライターさんなどで、クリエイター交流イベントで知り合ったという方は皆無ですし、そんなイベントの話題がフリーランスの間で持ち上がった、なんてことも一切ないからです。仕事の人脈は「仕事の現場」でしか築けません。当たり前です、仕事をお願いする・されるというのはその人の実績で評価されます。その実績が築けるのは「仕事の現場」以外ありえません。「クリエイター交流イベント」なるお遊びの場にそんなものは存在しないからです。

 私はもう何十年も広告制作の現場で生きてきましたが、その立場から物申せば、クリエイター交流イベントに参加している、参加したことがあるクリエーターに仕事をお願いしようとは思わないし、制作物の品質に責任を負わなければならないクライアントもそんなことをするはずがないでしょう。なぜなら「クリエイター交流イベントなる代物に参加している時点で、仕事がない暇なクリエーターであるということだし、すなわちその程度のレベル」と判断されるからです。現場でシビアに仕事していると一番困るのはこの手の「なんちゃってクリエーター」です。つまり口先だけで専門知識や経験がモノを言う実務(実作業)には全く使えない連中、ということですね。

 ですので、まかり間違って「クリエイター交流イベント」なるものに参加したことがあっても、それを我々プロの前でひけらかすのはやめておいたほうがいいでしょう。自分のレベルの低さを暴露するようなものですので。登壇する側(運営側)として参加するクリエーターはお仕事ですのでまあ好きにすればいいのですが、あまり良い印象は持たれないと思います。「本業以外で、そんなことまでしないと稼げないの?」と思われるのがオチでしょう。

 まあ、タイトル通り実態は「交流イベント」ですので、単なるパーティーだと思っておけば良いかと思います。要するに「婚活パーティー」と同じですね。その婚活パーティーの参加者は「自分の力でカレカノを見つけられない余った男女」という印象は免れませんが、このクリエイター交流イベントの参加者も同じく「自分の力で案件を受注できないなんちゃってクリエーター」という印象は免れません。本人はバレていないと思っているかも知れませんが、それが現実というものです。

 案件を受注したければ常に現場にいなければならないし、現場にいるからこそ実績も積み上がっていくのです。そうすれば自然と案件は向こうからやって来ます。言うまでもなく「クリエイター交流イベント」は現場ではありません。それを承知の上でパーティーとして参加するならご自由にどうぞ、ということでしょうね。まあ時間とお金の無駄だとは思いますけど。