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macOS Mojave(モハベ)のダークモード。これが今回の基調講演で一番盛り上がった瞬間って・・・苦笑

 今年は例年になく地味な内容・・・と言えるんでしょうか? 新ハードウェアの発表はありませんでした。基調講演の内容は

(1)iOS12

(2)watchOS

(3)tvOS

(4)macOS

の4つに分かれていて、当然(1)のiOS12に一番時間を割いていました。

 iOS12はiOS11がインストールできる機種には全てインストールできるそうです。私はその中でもスペックの低い部類のiPad mini 2のユーザーですが、パフォーマンスが改善するそうで、そちらに期待したいですね。秋にはリリースされるそうです。

 watchOSとtvOSはまあいいとして、個人的にはmacOSの名称が「Mojave(モハベ)」なのが「そうきたか」と思いました(笑)。海、山ときて、次は砂漠ですからね。あとはダークモードが使用できるようになること。最近のアプリケーションはインターフェイスにダークモードを選択できるものが多いので、OSで選べないのは不便でした。私がイラレでダークモードを選ばない理由は、OSとアプリでモードが違うと目が疲れるからです。

 iOSとmacOSの統合はしないと明言していましたが、個人的には将来macOSでiOSアプリが使えるようになるのではないか、と考えています。確かにiOSデバイスとmacOSデバイスではインターフェイスが異なるので、完全な統合は不合理だとしても、iPadがPCに近づけば近づくほどそういうニーズは増えるはず。クラウドをiOS用のデスクトップにすれば、デバイス間でのファイル共有は可能だし、マウスが使えなくてもApple Pencilで正確なポスティングが可能になります。現在でも「メモ」がそれを実現していますが、比較的簡単なテキスト作成や画像加工のアプリからそういった流れになるのではないでしょうか。

 あとはOSやアプリに細かいバージョンアップを施しただけで、目新しいものはなかった印象。WWDCは昨年が「新ハードてんこもり」だったので派手なイメージで語られがちですが、今回は「世界開発者会議」の名の通り、プログラマー向けに原点回帰(軌道修正)しましたね。新ハードは夏以降に持ち越しです。まあ、iPad mini 2の寿命が次期OS分まで伸びたのは朗報でした。

 細かい基調講演の詳細はITmedia Newsの「WWDC 2018基調講演まとめ(iOS 12/watchOS 5/tvOS 12/macOS Mojave)」がよくまとまっているので、そちらをごらんください。